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お祭りの日の夜のプルコギ、石焼ビビンパ

今日は町のお祭りだった。
太鼓の音にお囃子の音。お神輿を担ぐ掛け声がにぎやかで、四谷の街にも夏が来たんだ…、しみじみしちゃった。
家にいると寂しくなるからお外で書き物。ついでに夜も外食にする。
ひさしぶりの妻家房。

お店の軒にまつり飾りの提灯がぶら下がっててゆらゆら揺れる。
2階にあがるとお祭りだったということもあってでしょうか…、とてもにぎやか。最後のテーブルをもらって座る。

石焼ビビンパとプルコギのセットをたのむ。

料理はテキパキできあがり10分ほどでビビンパ、プルコギ、わかめスープにキムチが並ぶ。
銀のポットにたっぷりコチュジャン。バチバチ油が爆ぜる音がする熱い石鍋にスプーンをそわせ、中のご飯をグルンと上下にひっくり返す。

生の卵に火を通さねばなりませんゆえ。そしてポテンとコチュジャンをふたすくいして混ぜていく。
ご飯を潰さぬようにざっくりざっくりかき混ぜる。
もやしにぜんまい、ほうれん草のナムルに味をつけて炒めた牛ひき肉に韓国海苔。
ある程度具材とご飯がなじんだら、箸でかき混ぜあわせてく。
空気をたっぷり含ませるよう…。
具材やご飯が焼けた鍋肌にまんべんなく当たって焼けていくように…。

丁寧にそして入念にかき混ぜご飯の色がコチュジャン色になったところで表面平らにスプーンでととのえしばらくそのまま。
ご飯の水気が蒸気になって鍋の中身をふつふつ細かく持ち上げる。蒸気がおさまるタイミングにて出来上がり。
ご飯がパラッと仕上がって、ほどよき辛さに具材の持ち味が混じってなんともおいしい。

プルコギも石鍋の横でグツグツしてる。
脂の少ない牛肉にタレをグイグイ揉み込んで染み込ませたのをじっくりと焼く。お供の野菜はネギに玉ねぎ、ピーマン、キャベツ、それからエノキ。甘い香りが食欲誘う。
醤油ににんにく、ごまの油が風味をそえて、肉は硬くて歯ごたえがよい。しっかり熱が入ってて、顎をガツンと叩く感じがまたうまい。

ビビンパの上にキムチと一緒にのせて味わう。パラパラご飯とガッシリとした肉にキムチのシャキシャキ感。
甘みに辛み、キムチの酸味が混じり合い口の中がにぎやかになるおゴチソウ。

ビビンパを半分ほどもたべたところで石鍋の空いたところにキムチを乗せる。ジューッとキムチの水分が蒸発しながらおいしい匂いを漂わす。
焼いたキムチはうま味、甘みが強くなる。最後はビビンパと混ぜてキムチチャーハン的にして食べる。わかめスープでお腹いっぱい。

狭くて急な階段を見るたびここをのったりのったり上がり下りするタナカくんのことをしみじみ思いだす。


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