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ティーハウスでセイロンティーにスコーン

神保町の来てみたかったお店のひとつ。「ティーハウスタカノ」に来てみる。

セイロンティーがおいしいお店。
セイロン。今はスリランカと呼ばれる国を産地とした紅茶の総称がセイロンティー。しかもこれ、登録商標なんだそう。
世界のお茶の生産量の1割をしめるらくしもあって、豊かな香りで有名な茶葉。
ボクがまだ小さな子供だった頃、普段の紅茶は黄色い缶に入った日東紅茶。お客さまが来たり、上等な洋菓子を買ってきたときに限って「今日はセイロンティーを入れましょうね」って言ったような記憶があります。
おすまし紅茶っていう印象。

古本屋街のビルの地下。黒い階段をタンタン降りていくと一面ガラス張りの壁が見えてくる。壁の向こうに明るい空間。
ドラマティックなアプローチ。
お店の真ん中にはゆったり10人ほどが座れる大きなテーブル。ガラスの壁側に4人がけのテーブル2つ。反対側の壁際にはベンチチェアーに2人用のテーブルがズラッと並ぶ。ガラスの壁のおかげで地下なのにお店の中はとても明るい。いい感じ。

紅茶の種類がかなり豊富。アレンジティーも揃っててちょっと迷うも、やはりここはスタンダードなセイロンティー。
ケーキも多数、ランチタイムはサンドイッチやトーストの気軽なセットもあるけれど、スコーンがあった。しかもクロテッドクリーム付きというのが気になりそれにする。
しばらく待ちます。10分ほども待ったかなぁ…、お待たせしました紅茶のポットにカップ、シュガーポットにミルクのピッチャー、スコーンを乗せたお皿にクロテッドクリームにジャムが入った小皿が一挙に揃う。そのにぎやかにウットリします。

「紅茶は蒸らし終わってますのですぐに注いでいただけます。スコーンを乗せた茶色い板は熱くなっておりますのでご注意ください」と説明丁寧。
紅茶を注ぐとたしかにしっかり色づいていておいしい香りが立ち上がる。
そのまま飲むと渋みが強いく柑橘っぽい香りもさわやか。

ミルクを注ぐと自然な甘みとうまみが顔をのぞかせる。
スコーンの下の板は素焼きの陶器で、オーブンで温められているのでしょう…、乗せたスコーンがずっとあったか。

ひと口大にちぎるとボロッと生地が壊れて散らかっていく。
そしておいしい。
ほのかな甘味に軽い塩気。バターの香りが鼻から抜けて表面サクサク。噛むとほろりと崩れて口を乾かしていく。

クロテッドクリームを乗せて食べると、乳脂肪が口の温度でとろけてスコーンの生地をなめらかにする。
飾り気のない姿かたちで、なのに味わい複雑でしかも豊かな風味に味わい。ウットリします。

それに紅茶を邪魔しない。
むしろ紅茶の風味をオモシロいほど引き立てる。

ジャムはいちごと桃のジャム。甘みや酸味、それぞれ独特の香りがスコーンをまるでケーキのように仕立てる。おいしいなぁ…、しかもずっとあったかでやさしいおいしさ。

スコーンがのってたレースペーパーが濡れたようになっていた。バターが染み出し濡らした跡です。やさしい味わいだったけどバターをかなり含んでたのネ。見れば指先が濡れたようになっていました。
おいしいカロリー…、良しとする(笑)。

ポットに入った紅茶はカップ4杯分ほどもあり、温度が下がると風味が一層強くなるのにまたウットリ。優雅な時間をたのしみました。オキニイリ。


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