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雨の日のビストロでステックフリットをたのしむ
マガザンルージュで昼ごはん。
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雨の日のビストロってなんだか特別な感じがする。外に出てくる人が少なく、お店は貸し切り。
シェフもマダムもボクのために働いてくれてる感じがなんだかステキ。
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いつものように「ハラミのステーキフリット」にする。焼き加減はどうしましょうか…、と聞かれていつものように「おまかせします」とお願いしました。
肉の状態は日々かわる。いい焼き方はシェフが一番知っている。だからおまかせ。
まずはポタージュ。
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今日は冷たいとうもろこしのスープでした。
甘くてぽってりなめらかで、最初は冷たく感じるのだけどお腹の中におさまると、不思議と気持ちがあったかくなる。
パン皿とスープの受け皿を兼ねた提供方法がとてもスマート。スープを飲み終わっても下げずにずっとそこにある。おいしい余韻を味わえるのがボクは好き。
ほどなくしてやってきたメインのお皿。
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ハラミのステーキはこんがりキレイに焦げて仕上がる。
自分の脂で肉の表面がツヤツヤしてて食欲誘う。
サイドにたっぷりグリーンサラダとフレンチフライ。
まずはサラダをむしゃむしゃ食べる。オリーブオイルと塩とほんの少しのお酢をまとわせ、お腹の入り口がたのしく開く。
そしてステーキ。
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ナイフを当てると手にしっかりと伝わる肉のたくましさ。ザクッと切るとその断面は深いロゼ色。ミディアムウェルダンと言った加減。
ハラミはよく焼きのほうがおいしい。脂が焼き切れ、それがうま味になっていく。焼く前にしっかりまとわせた塩が脂と混じって肉にしみこんで、味がととのうおゴチソウ。
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ハラミって牛の大隔膜を支える筋肉。肉じゃなくてホルモンとして分類される部位でだから匂いが独特。
昔、日本ではその独特な匂いが敬遠されてて、匂いをいかにごまかすか、マリネしたり匂いの強いソースをかけたり一生懸命工夫した。ホルモンを食べることが一般的になったいまではこうして塩と胡椒だけで匂いをたのしむ料理も多い。
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マスタードをたっぷりつけて香りをおいしく膨らます。
フレンチフライを食べてサクサク、次第にとろける感じをたのしみながら、お腹は満ちる。
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フレンチローストのどっしりとしたコーヒーに砂糖をたっぷり入れてゴクリと、お腹の中に蓋をする。
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