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日本の朝の日本の料理、とびきりの朝のとびきりの料理

有楽町からはじまる一日。とびきりの和朝食がボクを呼ぶ。
帝国ホテルの地下アーケードのなだ万にくる。

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有楽町駅から一番近いホテル本館の入り口を入ると右手にパークサイドダイナー。向かい側の階段を降りると続く一直線の長い廊下の先にお店の看板。シャンデリアがキラキラ眩く、目を覚まさせる。

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和装の女性のキリッとしながらどこかけだるく見える優雅に、ウットリしながら朝のお膳をのんびりと待つ。

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ここではいつもお粥の定食をたのんで食べる。好きなお粥と苦手なお粥があってここのは絶妙。もったりでもなくしゃびしゃびでもなく、粘り具合と喉越しのバランスがよい。いい塩梅。

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鮭の塩焼きも見事です。
皮目がバリッと自分の脂でまるで揚がったように仕上がっていて、皮が苦手なボクでもおいしく食べられる。
カサッと前歯を引っ掻いて、サクッと壊れておいしい脂の風味と旨味を残して消える。
口の中に鮭の余韻を感じつつ、お粥を一口。すると再び鮭の塩焼きが舌の上にあるように感じるステキにウットリします。

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鮭のお供は揚がったばかりのさつま揚げ。揚げたししとうとキャラブキというどれもがボクのオキニイリ。
それ以外にも日本の朝の食卓にあって欲しいものがもれなく揃うのもありがたい。大根おろしになめたけたっぷり。切り干し大根やひじきの煮付け。酸っぱい梅干しがお粥をおいしくしてくれる。

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蓋付きの鉢の中には炊合せ。分厚いどんこしいたけに鶏の団子に舞茸、絹さや。どれも味がしっかり入って、中でも鼈甲餡をまとったしいたけのおいしいコト。出汁がおいしい味噌汁も味わい上等。温まる。
ここのお粥の変わったところが銀餡でなく梅餡がついてくるとこ。酸っぱい。けれど出汁の旨味もしっかりしていて一口ごとにお腹がすいてくるような味。

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スティック状の和紙の袋に入ったちりめん山椒は若干甘めでほろ苦い。ピリッと実山椒が奥歯で砕けて痺れる感じも、朝の目覚めにありがたい。お腹がやさしく満たされる。


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