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中華料理のシェフが作るスパゲティで作る焼きそば…、甘露なり

四谷三丁目、荒木町の個性的な飲食店が並ぶエリアの、中でも特別個性的なお店のランチ。

「遊猿」という中国料理のお店で、売り物が厨房の中に置かれた「鉄板グリル」。鉄板の上で臨場感たっぷりに作られる創意工夫あふれる料理が夜は人気。いつきても、こんな料理の仕方があるんだと感心させられる店の昼。
その鉄板の上にはスープやカレーを入れた寸胴鍋が置かれて熱々状態を保ってる。

惣菜が食べ放題というのが昼の人気の一つ。
テーブルの上にズラリ料理が10種類。野菜の料理が中心で、しかも葉っぱ野菜以外はすべてが千切り、細切り。取りやすい上、盛り付けやすくしかもキレイに盛り付けられる。10種類という料理の数もたのしく迷えて、でも迷いすぎないバリエーション。考えてるなぁ…、と来るたび感心。

しかもおいしい。
最初にとったのは紫キャベツに豆もやし、ちくわと豆苗の和え物にキャロットラペ、オイスターソース味のスパゲッティ。
紫キャベツに花山椒がたっぷりあわさり渋みと甘みがひきたちおいしい。
中でもオキニイリなのがスパゲッティ。
作りたてじゃないのに多分、油がおいしいからでしょう。モサモサこつこつ、唾液をねだる。
味は上海焼きそばなんだけど中華麺とは違ったスパゲティの噛みごたえがあるのがなんだか不思議な味わい。炭水化物を一杯食べちゃいけないのに…、って思いながらも気づけばお代わり。
スパゲッティで作る焼きそば。麺が変わるだけでこんなに味の印象が変わるんだから、例えばスパゲッティで作るうどんだとか、スパゲッティでつくるあんかけ焼きそば、ソース焼きそばってどんな味がするんだろう…、ってちょっと思った。オモシロイ。

ここで一番人気のメインは「油淋鶏」。
分厚いもも肉をバリバリになるまで揚げて、甘酸っぱいタレをたっぷりかける。タレの中には香り野菜が入って風味をさっぱりさせる。揚げもの…、なのに油を感じぬスッキリ味というのがありがたく、しかもご飯がすすむランチタイムにはうれしい一品。

ご飯のお供に具沢山のお味噌汁。クタクタに煮込んだ白菜、乾燥させたえのき茸。乾燥させたえのきを汁に入れて戻すと貝柱のような風味と旨味がでてくる。お腹が満ちます。お昼時。


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