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寿司を食べたらそばたぐります、渋谷のお昼

天下寿司の今年最初の北海道直送フェアに駆けつける。

去年最後の北海道フェアにも来たから、今年最初も来なくちゃと妙な義務感にかきたてられて。食べることには律儀でござる(笑)。
「釧路」と「知床」を同時にたのむ。
去年の最後の日に初めてたのんだ組み合わせ。

釧路はアワビにホッキにホタテという貝尽くし。

知床はズワイの足にイクラにホタテ。両方についてるホタテを一個まず食べる。分厚く大きく、口の隅々を満たす肉感的にいつもながらウットリします。
今日はホタテの単品はなし。食べたければこの盛り合わせをたのんでネってことのよう。
そう言われると「ならいいです」っていう人が多くてしみじみもったいないなと思う。だってホタテ以外のネタも一流なんですもの。

残り5貫をひとつの皿に盛り付けたら、なんと豪華でうつくしいこと!
しっとりとして口の中でほどけるズワイガニ。ゴリゴリの鮑にプルンとなめらかなホッキ、プチっとはぜるイクラとどれもおいしくて、やっぱりここの寿司はおいしいってニッコリします。

いつものようにイカとエビ。

イカはとろけてエビはムチっと弾力がある。甘みが旨みに変わりつつ、人肌のシャリと混じってとろけるおいしさ。

ウニを一貫。パリッと海苔が壊れてウニがとろける。同じ魚卵の軍艦巻きでもウニとイクラではまるで違って感じるたのしさ。

イカゲソをクニュクニュたのしみ巻物で〆。
「カナディアン巻き」をはじめて試す。

サーモンにアボカド、きゅうり、マヨネーズを一緒に巻いた中巻きでこれがおいしい。サーモンをマグロに代えたハワイ巻きっていうのをたまに食べていたけど、マグロよりもサーモンの方がアボカドの緑の香りを引き立てておいしく感じる。新発見。
なにを食べても正直にして確かなおいしさ。今年も一年、よろしくお願いいたします。


お腹はほどよくいっぱいだけど今日はハシゴをしたかった。
天下寿司で寿司をつまんだとき、かなりの確率でそばを食べに「福田屋」に来た。

渋谷の町に珍しいほど普通のそば屋という風情。
夏は冷たい茄子のそば。冬には天ぷらそばをよく食べていた。
今日はひさしぶりに天ぷらそばを食べて偲ぼうと思った。
ここの天ぷらそばはかけそばに天ぷらが別添えという提供方法。

大きな丼に細めのそば。汁はクリアで甘さほどほど、すっきりとした酸味が後口ひきしめる。そばはザクッと歯切れてちらかり、香り豊かでとても上等。

天ぷらはエビが一本、そして茄子。この組み合わせが好きだったんですネ…、ネタの種類で勝負するのじゃなく大きなエビをドンッと一尾。茄子の衣は薄付きだけど、エビはちょっと厚めに衣をまとってて表面チリチリ、花が咲いたように仕上がっている。

そばを3分の1ほど食べたところで天ぷらをそっとのっける。汁に油が移ってキラリ。油のコクや香ばしい香りも一緒に移って汁をおいしくさせる。
茄子はとろける。細かく切り目を入れて衣をまとわせてるから汁につけるとハラっと崩れて汁をたっぷり吸い込んでいく。

エビはむっちり。歯ごたえ確かでブリンっと歯切れる。甘くてエビ独特の香りも華やか。食べすすめると衣が汁を吸い込んでぽってりしながら散り散りになる。おいしい天かすみたいにふるまい、麺をたぐると一緒に口へとやってくる。

熱が入ったそばはゆっくりやわらかさをまし汁との絡みがよくなっていく。
お腹が芯からあったまり、最後に刻んだネギをくわえて汁をゴクゴク。お腹一杯、ご満悦。


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