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トンテキとおばんざい。新宿三丁目の食堂なかむら

来てみたかったお店があった。
「トンテキ食堂なかむら」。

新宿三丁目の飲食ビルの地下にあって、なぜかずっと気になっていた。
トンテキという食べ物は大体予想がつく食べ物で、そこに惹かれた訳じゃない。
おしゃれな文字のフォントの看板。

メニューを見ると「おばんざい定食」なんてのもあって、よくある大食い系トンテキ屋とは違うんだろうなぁ…。
どんな感じの店なんだろうと思ってた。
ただ地下の店でトンテキというのにちょっと抵抗があって躊躇してたけど思い切って階段降りる。

いい店でした。オープンキッチン、大きなカウンター。夜にワインが楽しめそうな雰囲気がいい。空気もキレイで脂っこさを感じさせないところもステキ。
トンテキをおばんざいの定食もらう。

まずテキパキとおばんざいとご飯に汁がやってくる。
おばんざいの種類は5種類、野菜の料理。ご飯は控えめ、汁はアサリのおすましでした。
やさしい景色にニッコリします。

そしてメインのトンテキがくる。

鉄板の上でソースが細かく沸騰しながらやってくる。
とはいえ脂が跳ねるようなことはない静かな沸騰。
肉は厚切り、180グラム。
上の部分がつながったグローブ状に切り目があって、ナイフを使って切り離す。

断面みると分厚く、芯まで熱がしっかり入ってる。
低温調理で仕上げた肉を最後に焼いて提供しているようでざっくりとした噛みごたえ、肉汁ジュワッとほどよくやわらか。
甘辛醤油のタレもほどよくなかなかうまい。
付け合わせはもやしにキャベツの炒め物。
トンテキの上に乗っかった白いボール状のものはニンニクのコンフィでござった。ジャガイモみたいな食べ心地、ニンニクらしい力強い香りと旨みにこれでご飯が一膳余分にすすみそう。

トンテキもおいしかったけど野菜がどれもおいしかった。
まず付け合わせのもやしがシャキシャキ。
奥歯をくすぐる感じがおいしい。キャベツも甘くて肉と一緒に口に運ぶと食感にぎやか。
付け合わせまでおいしい料理は本当の料理。

おばんざいはしめじと舞茸の炒め物、オニオンスライス、インゲン豆のゴマあえにケールのサラダ、蓮根のアラビアータ風と味、食感が多彩なのがいい。
きのこ炒めはとろとろなめらか、スライスオニオンはシャキシャキパリパリ、サラダのドレッシングが控えめなのもありがたいとこ。

蓮根のアラビアータがおいしかったなぁ…、トマトの酸味や甘みに混じってニンニク、赤唐辛子がよきアクセントになっていた。
感心しながら食べてたらあっという間にお皿は空っぽ。もっと早くきてればよかったって思った店です、オキニイリ。


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