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1−5)わからない。それでもあなたは私の息子!

その出来事の一週間ほどたったのち。
ボクは再び実家に戻り、それからなんの連絡も、なんの異変もなく過ごしている…、という報告をした。
すでに父が母に武勇伝を披瀝していたようで、「お父さんが暴れなければ警察沙汰なんかにならなかったに違いないのに、お前も大変だったねぇ」って母が言う。
父は「あのくらい暴れた方がチンピラにはいいんだ」なんて息巻いた。

まあ、結果良ければすべてよし。

それから10年ほどの間、ボクがゲイだということは親子3人だけの秘密になったのでありました。

ところであなたはこれから今まで通りでいてくれるの?と母が聞く。
当時、カミングアウトという言葉はまだまだ一般的でなく、母は「告白」という言葉を使ったように記憶する。
告白したら自由に自分の好きなことをするのかしら…、もしかしたら女の子みたいな格好をしたり、女言葉をつかうようになったりするんじゃないかと心配したのでしょう。

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