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定食屋さんのおむすびはひと味違う

昼におむすび。池袋の駅の反対側にある「定食美松」までテクリと歩く。

開店時間の10分ほど前についたらお店の前には小さな行列。
ずっとこんなことなんてなかったのに、ちょっとビックリ。
ふたりづれの若い女性が何組か。おむすびブームがこのお店までじんわりにじみ出してきているのでありましょう。
開店時間のちょっと前にのれんが下がり、お待たせしましたってお店が開く。
なんとか一巡目にすべりこめカウンターの隅をもらう。
「ご注文がお決まりの方からうかがいます」っていうのですかさず注文します。
だって食べるものはもう決まってるもの。
おむすびセットに甘辛にしたたまご焼き。選べるおむすび2個は梅と鮭。梅の方は白米で、鮭は雑穀米でお願いします!と言ってお茶をズズッとすする。
男性客はみんな定食。おむすび女子はおむすびセット。ボクは女子力高めのおじさんなのネ…、って思ってクスッと笑って待った。

まずたまご焼きがやってくる。
砂糖をたっぷり入れて焼いてる。だからこんがり焦げて香りも甘い。
添えられていた生野菜を食べてるうちにおむすびセットが出来上がる。

大きなお椀に味噌汁たっぷり。
使い込んだお椀の手触りがいいんですよネ…、伝わってくる温度もやさしい。
しめじに大根、人参、玉ねぎ。ニラが混じって香りがとても力強くて食欲わかす。

どっしり大きなおむすびが2個。どちらもふっくらとしたにぎり加減で崩れるようで崩れぬ感じがおいしいんですよネ…、口の中でパラッと散らかる儚さがよい。
梅は酸っぱい。しっとりしてる。ご飯は硬めで相性がよい。鮭はたっぷり。雑穀ご飯がコツコツ奥歯を叩く感じが心地よい。

今日の小鉢は肉じゃがでした。じゃがいも、牛肉、とろとろになった玉ねぎに人参、青菜に糸蒟蒻と具沢山で甘めの味がしっかり素材に入ってる。
形がしっかり残ったじゃがいもも箸でさわるとホロッと崩れる。とろけるようでなんとも旨い。

自家製のぬか漬けも旨いですよね…、きゅうりに大根、小松菜、人参。どれも歯ごたえたのしくて素材の持ち味がしっかりいきてる。自然な酸味が口をスッキリしてくれる。

パクリパクリと食べ続け、鮭のおむすびがまずなくなった。

白米おむすびの梅もすっかりなくなって、海苔とご飯に甘い卵焼きをのっけてパクリ。ぬか漬け大根をカリッとかじってお腹も気持ちも満ちました。


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