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正調喫茶店的ナポリタン

西武って名前の喫茶店。
新宿の旧三越近くで昔からずっとやってる大型喫茶店。
ステンドグラス風の天井ライトのカバーに、赤い別珍のイスの張り生地が特徴的な未だに昭和のムードを残した大型店。
去年、新宿駅をはさんで反対側に支店ができた。

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ビルの二階。
一階にはチェーンの居酒屋があって、2階は多分、オフィスかなにかが入っていたのでしょう。外階段がメインの動線。

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階段の登り口の脇に大きなショーケースが置かれてて、中にサンプルがにぎにぎしく飾られている。それがなければココに喫茶店があるなんてまず気づかない…、というような場所。
だからでしょうか…、少々静か。本店に比べて小さい店です。けれど天井ライトもイスの張り生地も本店譲り。二人席が充実してて各テーブルに電源用のコンセントが設置されてるところが今様。Wi-Fi電波もリッチでいろんな使い勝手がイメージできる。

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タバコ天国だった本店と違って基本禁煙。最初から喫煙ブースが設置されてて空気がきれい。本店も全面禁煙になったのかなぁ…、コーヒーの湯気に絡むタバコの煙って景色はすっかり過去のものになった。しょうがない。

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キレイな空気にのんびりしながら、軽食も一緒に食べてみようかとナポリタンを注文してみる。アイスコーヒーをお供にし、ナポリタンにはサービスサラダがついてくる。

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にわかにテーブルの上がにぎやかになっていきます。円筒形の粉チーズの容器にタバスコ。アイスコーヒー用のガムシロの入ったガラスの容器にミルクのピッチャー。ナイフが大小2種類にスプーンとどれもキラキラしてる。

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さてメインのナポリタン。
やってきたときには、小さく見えて喫茶店サイズかなぁ…、と思った。
ところがこれが深めのボウル。

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口の部分は小さく見えて、見た目以上にたっぷりしてる。
焼けたケチャップの香りが強く、鼻をくすぐりよく炒められた玉ねぎにピーマン、ソーセージにマッシュルームと具だくさん。
麺は細めで今っぽい。

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みるからにケチャップがたっぷり麺にこびりついてる。
フォークに麺をからめようとすると周りの麺がまとわりついて、そのまとわりがどんどん大きくなっていく。
何度も何度もキャッチアンドリリースしながらちょうど一口分をからめとるのに難儀するほど。しかも重たい。重たい理由はケチャップでパクっと食べると口の中はケチャップまみれ。しかも酸っぱい。酸味の強いケチャップで、あぁ、なつかしい。昔から喫茶店のナポリタンは酸っぱく感じたものでした。

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麺の硬さはほどよくて今っぽくアルデンテなんかじゃないのにホッとする。
粉チーズをこれでもかってたっぷりかける。するとケチャップの酸味が少々おさまって、そこにタバスコ。新たな酸味と辛味が混じって大人な味になっていく。
食べ続けると酸味に慣れてどんどんおいしくなっていく。麺はやっぱりフォークにたっぷりまとわりついて口の中がナポリタンでいっぱいになる。なんてシアワセ。ただ具材があとに残って最後はソーセージのケチャップ炒めを食べてみたいになっていく。

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酸味の強いアイスコーヒー。ミルクをたっぷり注いで飲むと、酸味が甘みに変わっていくのがおもしろくって、ゴクゴク味わう。オキニイリ。


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