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味噌で煮込んだきしめん…、ヨツサン流

今日はブルブル寒い。熱いものでお腹を芯からあっためたくて、近所の尾張屋。

1時過ぎという時間なのにお店はにぎやか。小さな子供連れのお客さまが3組と、人数以上のにぎやかさ。
うちの近所におもちゃ美術館という施設があって、そこがパパやママに大人気。
週末になるとベビーカーラッシュが起きるほど。
2年ほど前まではこれほどにぎやかじゃなかったけれど、コロナがあけてから日に日ににぎわいが増している。
最後のテーブルに着席し、注文をしてしばらく待ちます。厨房もてんやわんやなのでしょう…、いそがしいことに慣れていないお店ですからしょうがない。

30分ほど待ってやっと料理が到着。「味噌煮込みきしめん」がやってくる。

お腹をあたためたいという気持ちの人が多かったのでしょう…、鍋焼きうどんや味噌煮込みきしめんをたのんだ人が多かった。
尾張屋という名前ですから味噌煮込みがあるのは不思議じゃない。きしめんがあるのも当然だろうと思うけれど、その両方が組み合わさった料理があるのはなかなか独特。

そしてこれがおいしいんです。
ここのきしめんは厚めでしかもむちむちしてる。
歯ごたえがあって頑丈で、煮込んでもその食感が台無しにならないんです。
かなりグツグツ煮込んだのでしょう…、麺の色が淡い茶色に染まってる。
具材もたっぷり。

ざく切りにした白菜、ニンジン、ごぼうに小松菜。
拍子木切りのネギに油揚げ。
えのきに鶏肉ととにかくたくさん。どれもしっかり味噌味のスープの味がしみこんでいて鍋を食べてるような感覚。
名古屋的に赤味噌だけじゃないスープ。赤味噌、白味噌をブレンドしてほどよき酸味と甘みのバランス。渋みはほぼなく一緒に煮込んだ野菜の甘みや風味が際立つ仕上がり。ゴクゴク飲める。

ご飯にタクワン、さらしたネギの薬味が一緒についてくる。
このタクワンが不思議と好きで、いつもついてくる2枚をひとりで食べていた。申し訳ないと思って1枚譲ろうとすると、いいよ、ボクは漬物がそれほど好きじゃないからっていつも2切れ食べさせてくれていたのネ。
果たしてそれはこのタクワンが好きなボクへの気遣いだったのか、それとも本当に漬物が好きじゃなかったからなのか。思い出してもたしかに漬物は手を付けないことが多かった。

晒しネギをのっけて一味をたっぷりかける。ネギのシャリシャリした食感にみずみずしさ、そして辛みと渋みがスープをおいしくさせる。

麺を全部食べ終える頃にはん鍋の温度がすっかり下がってご飯茶碗に移してゴクリ。おいしい汗をかきました。


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