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渋谷、福田屋、蕎麦前の午後

土曜日の昼。渋谷で遊ぶ。朝から冷たい雪混じりの雨。それでも人出はすごくて、歩道からあふれる傘の花。
坂道途中の路地にある「福田屋」にくる。

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老舗の蕎麦屋で、店に入るとまるで渋谷じゃないみたいな感じがするのがうれしいお店。
ご機嫌な仲間が集まった土曜日の昼。

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せっかくだからキリンの中瓶。スポンと抜いてみんなで互いに注ぎ合う。生と違った瓶を分け合うビールのたのしみ。大人な感じ。
お通しは味がしっかり染みた金平。蕎麦前いくつかたのんで分ける。ワカメときゅうりの酢の物に刻んだ穴子。シャッキリとした酸味がおいしくお腹の入り口が開く一品。

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ニンニクの目と鳥のぶつ切りをゴロゴロニンニクとかえしで炒めた鳥ニンニクはここの名物。しみじみおいしい。

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牡蠣の季節です。牡蠣のみぞれ和えをたのむ。
粒の揃ったぽってりとした牡蠣を表面こんがり焼き上げて、大根おろしのベッドの上に並べてポン酢を注ぐ。ネギを散らして出来上がり。
余分なものは何もなく、必要なものはすべて口の中にある…、て感じのおいしさでとは言えやはり主役は冬の牡蠣。ムチュンと潰れて滋養に満ちた旨味が広がる。

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〆に前からここで食べてみたかった鍋焼きうどん。
ここは何を頼んでもボリュームたっぷり。鍋焼きも大きな鉄鍋にたっぷり、どっさり。細目の麺が飴色になるくらいグツグツ煮込んでうどんが端でつまみあげることができる出汁のようになっている。鶏肉、椎茸、蒲鉾、たけのこと具沢山でとろける黄身の卵もおいしい。

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衣がチリチリと花咲くように揚がった海老の天ぷらの大きくしっかりとしていることにウットリし、ごまの香りの天ぷら油が滲み出した汁の旨味がまた上等。みんながたのんだそばや天丼を分け合いみんなでお腹を満たす。ごきげんに。


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