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なぜだろうなぜかしら

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「なぜ?」と思うこと。 いつまでも頭をわかわかしくしておくために大切なこと。 日常生活のなぜ。 食べることやファッションにかかわるなぜ。 外食産業や社会、風俗にかんするさまざまな…
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記事一覧

ジャーマンドック、ホットドッグ

昨日、ドトールコーヒーでジャーマンドッグを食べたという記事を書いたら「ジャーマンドッグではなくジャーマンドックですよ」というコメントをいただいた。 ジャーマンドッ「グ」と思い込んでいたドトールのジャーマンドックはジャーマンドッ「ク」だったということをはじめて知った。 しかもコメントの主が、日本卵サンド協会という実に興味深いコミュニティを主宰されてる方で、早速、Instagramをフォローさせていただきました。 ご指摘どうもありがとうございます。 せっかくだから、なんでジャ

朝ラー的食文化

朝ラー。 朝ラーメンとも言われて最近、東京でも朝から営業するラーメン店が増えてきた。 24時間、営業しているラーメン店の中には朝食用の特別なメニューを持たないところもあるけれど、多くは朝だけの手軽なラーメンを作ってくれる。 トッピングは最小限。 麺も少なめで、脂少なめ、すっきりとした味わいのシンプルなラーメンというのが共通する特徴で、考えてみればサラリーマンの朝食の選択肢のひとつに「立ち食いそば」が昔からあって、あっさりとしたラーメンならば立ち食いそばの代わりを果たす。

夏の毛、冬の毛

ボクは毛深い。 日本人には珍しく背中にも毛が生えている。 しかもやわらかな毛質で、まるで白人の毛深い人のような生え方をしていてそれがチャームポイントでもあったりするのネ(笑)。 ただ汗をかくと体毛が汗を蓄えてしまうから肌がなかなか乾いてくれない。 保湿効果と考えればありがたいことかもしれないけれど、毛根部分に汗が溜まって塩を吹くから痒くてしょうがなかったりする。 冬になると体毛が電気を蓄え体全体が静電気発生装置のようになっちゃう。 握手するとバチバチ火花が散ったりするのにび

日本人は一汁三菜がたまらなく好き

日本の料理は高級料理に大衆的なお店の料理、果ては家庭料理までもがシームレスにつながっている。 それを「味」の面から昨日考察してみました。 そして実は「料理の味」だけでなく「食べ方」も高級料理から家庭料理に至るまでシームレスにつながっている。 しかも日本料理を食べるときのみならず、西洋料理や中国料理を食べるときですら、日本的な食べ方ができるというこに至上の価値を見出しがち。 日本人のDNAの奥底に染み付いてしまっている食べ方の今日は考察いたします。 一汁三菜というおいしい呪文

ランチョンミートにポルトガル風ソーセージ

そういえばジョントラボルタが自分の子供にスパムって名前をつけたんじゃなかったっけ…、と思って調べてみたのネ。 そしたらwikiにこんなふうに書いてあった。 家族運がないというか随分さみしい内容でした。 名は体を表すというか、ジェットなんて名前が全速力の人生をおくらせたのかなぁ…。 それにしても、スパムなんて名前をつけられた子どもの人生のことを考えないで命名しようと思う気持ちがわからない。 どうしっようもない安物転じて、迷惑行為。 果てはスパムメールなんてネット用語にまでなっ

スパム、それからランチョンミート

今日食べた「ポーたま」。 沖縄の食堂の定番メニュー「ポーク玉子」のアレンジ版とでもいいますか。 缶詰のポークランチョンミートと卵焼きを四角いシード状に形成したご飯ではさみ海苔を巻いて仕上げる料理。 「おにぎらず」の原型とでもいいますか。 ご飯で包み込むのでなく挟めばいいから、ご飯の量に比べて多くの具材を挟めるし具材の形状も問わないからいろんなカスタマイズが可能。 今日のポー玉みたいにゴーヤの天ぷら。 しかもザクザクした食感をたのしめるよう大きく切って揚げた天ぷらを使うなんて、

ラーメンスープと出汁

新宿の駅前にGUCCIがある。 大型のいかにも威張った造りの店で、インバウンドさんたちでにぎわっている。 ところがこの店のまわりに漂う空気が臭いったらありゃしない。 近所に熊本ラーメンの店があって、そこの豚骨スープの匂いが店から溢れて通りを満たす。 風向きによってはお店の中にまで匂いが入ってきて、香水の匂いと混じって地獄の様相を呈することがある。 最近、おそらく近隣への配慮もあってでしょうか…、若干匂いがやわらかになってはいるけど匂うことに変わりない。 豚骨ラーメンは煮込み

スパゲティと油そば

最近、スパゲティをメニューに加えるファストフードのお店が増えた。 かつてスパゲティはチェーン店の鬼門のひとつさえされていて、いかにスパゲティにたよらないメニュー作りをするかに注力してた。 それが証拠にカレーや牛丼のファストフードのお店はうんざりするほどたくさんあるけど、スパゲティのファストフードのお店は少ない。 なのに…、であります。 さきがけはファーストキッチン。 ハンバーガーだけでは競争に勝てないと思ったのでしょう…、2005年からスパゲティを商品に加えるようになった。

食べログの不思議。カレーラーメンハンバーガー②

カレーの世界は自由で創意工夫に満ちている。 そう前回に書いたけれど、そのカレーの中にインド料理は含まれるのか?というとちょっと違う。 インドのカレーには厳格な流儀があって、インド人の調理人は伝統的であることに誇りを持っている。 だからどのお店に行っても、まるでチェーン店じゃないかと思うほどにメニューは似ていて個性はない。 インドの北と南で料理の傾向が違っていて、それぞれを得意にするお店でメニューが違うくらい。 そして最近、南インドの料理が人気。 なぜなのか?…、って話は後日し

食べログの不思議。カレーラーメンハンバーガー①

ひさしぶりに食べログのことを書いてみる。 それというのも最近、食べログをみていて気になることがあったから。 カレー、ラーメン、ハンバーガーの専門店って評価点が高くなる傾向がある。 なぜなんだろう…、って考えてくと、なるほどみんな同じ特徴をもった料理なんだと気づくことになる。 しかもこれらのお店が集まる町は、町ごと高得点であったりするのがオモシロクって、それでちょっと書いてみる。 都心の東と西の端

アメリカのディーン&デルーカ、日本のディーン&デルーカ

ひさしぶりに新宿のディーン&デルーカにやってきてみた。 新宿にディーン&デルーカは2軒あってどちらもJRの駅ビルの中。しかも甲州街道を挟んでほぼ向かい合わせという至近にあって、その一方は物販中心、ボクが来たのはカフェがメインとその性格が若干異なる。 昔は物販店舗が多かったけど、最近はカフェ併設の大型店を好んで作るようになってる。 アイスラテとピスタチオのコルネを選ぶ。 お店によってショーケースの景色がまるで違っているのネ。 サンドイッチのような軽食が中心の店…、例えば渋谷

バーニーズ新宿がラオックスになっちゃう、の「ナゼ」

バーニーズニューヨーク。 今でも渋谷、横浜、銀座、六本木、神戸、福岡に店がある。 ニューヨーク出身の高級百貨店。 日本進出1号店は新宿でした。 1990年の11月。 新宿駅のほど近くにバーニーズのために誂えられた瀟洒なビルの上から下が全部アメリカ。 物販だけでなく地下にはカフェ、最上階には「ルシェフメシャン」という名前のフランス料理のお店があった。 一階のコスメティック売り場は「アポセカリー」と名づけられて、調剤薬局を意味する言葉の通りどこか薬局っぽい独特な雰囲気があった。

パーラー、ホールあるいはサロンの謎解きをする

今日、見つけたステキなお店。 「パーラー」と名前についていました。 フルーツパーラーだとかアイスクリームパーラーだとか、よく耳にする。 そういえば昔、松山で母が贔屓にしていた美容室の名前が「越智ヘアパーラー」って名前でした。 美容室にいくことを「パーマ屋さんに行ってくるネ」と言ってた時代。 「越智」と書いて「オチ」と読むのはわかっているのに、「今日もエッチパーラー」に行ってきたのか?って父がからかうように母に言っていたのがなんだかなつかしい。 パーラーってなにものなのか…。

天然ウナギの憂鬱

明日は土用の丑の日。 日本中のうなぎ屋さんが大忙しになるばかりか、スーパーマーケットやコンビニでも鰻が売られる不思議の日。 今年の丑の日は2回。 1回しかない年もあって去年は1回、来年は2回、再来年の2026年はまた1回。 夏のこの時期。 うなぎを食べなきゃいけないと強迫観念にも似たなにものかになぜ日本人はとらわれるのか。 理由は「夏をむかえるための滋養食」だということと「夏のうなぎは旨い」と思い込んでいるから。 実は夏のうなぎはまずいと昔は思われていた。 思われていただ