マガジンのカバー画像

オモイデ

309
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

孤独のグルメが観光地にしちゃったお店のエビドリア

ハロウィンの今日。混み合う街に出たくなくってひっそりうちの近所で過ごそうと思った。 それで市ヶ谷のラタベルナに来る。 実はちょっと前のこと、日曜、月曜を定休にしていることを知らずにきてふられちゃった。 それでリベンジ。 ハロウィンの渋谷に繰り出す前にここで腹ごしらえした年があって、それも行こうと思ったきっかけ。 開店の10分ほど前についたらお店の前に行列がある。 お店が開く頃には一回転分を超える人が並んじゃってて、みんな着席するなりミートローフを注文してく。 「孤独のグルメ

なつかしい看板、コーヒーゼリーに革の椅子

斎藤コーヒー店で〆にしました。 タナカくんと神田の町を歩いていたら、あっ、かわいいってタナカくんが指で宙をさしたんですね。 その先にあったのが木彫りの看板。 髭をはやした王様っぽいおじさんがコーヒーカップを手にニッコリ微笑んでいた。 たしかにかわいい。 せっかくだからここでお茶をしていこうか…、って入ったお店。 創業1948年。75年の歴史のある店。 看板には「Fresh Roasted COFFEE SAITO」と書かれてて、どこかしらハイカラなムードがただよう。 本

なめらかなオムライス。ハンバーグにコロッケ

昼は蜂の子。ほぼ3年ぶりにやってきてみる。 タナカくんとふたりでオムライスを食べ歩いていた時期に作ってた「行ってみたい店リスト」にリストアップしてた店。 結局行かずしまいで終わって、本願寺さんにお参りした帰りに寄ってくればよかったって思った店です。 そのときはただただブラブラ歩いていたらお店の前に偶然立ってた。 タナカくんが連れてきてくれたんだなぁ…、ってしんみり思った。 記憶を辿って歩いたけれどちょっと迷った。 だって飲食店がありそうもない路地にある店。通りにメニュー看

パーフェクトなパーフェクト。好きだったチョコレートパフェ

今月の月命日はひさしぶりの「ピエールマルコリーニ」。 タナカくんが大好きだったチョコレートパフェを食べにくる。 お店を入った途端にチョコレートの香りで気持ちがシアワセになる。 カフェに行きます…、というとお席を確認いたしますねとしばらく待つことになるのだけれど、チョコの香りに囲まれて待つのはたのしい。 2階へどうぞと案内される。 狭くて急な階段です。 糖尿病で足を悪くしてから、階段のある店をタナカくんは嫌ったけれどこの階段は文句も言わずエッチラオッチラ。 テーブルにつく

皿うどんは太麺に限る

昼はひさしぶりに「吉宗」にした。 銀座8丁目のお店にはよくいった。ビルの都合で閉店になり、今の場所に移転再開したのが2021年11月。 タナカくんが逝った1年以上も後のこと。 再開して一週間ほどして来たときは「来たかったろうなぁ」って思って泣いちゃった。 タナカくんと知り合う前のボクにとっての皿うどんに対する認識と、出会ってからの皿うどんはまるで違ったものになった。 皿うどんというのはパリパリの細麺に野菜あんかけのかかったものと思っていたけど、ちゃんぽん麺を使った太くてや

思い出の天ぷらそばはエビの尻尾までおいしい

天ぷらそばがどうにも食べたい。 それも浅草の尾張屋さんの天ぷらそば。思いはじめたらどうにもこうにも食べたい気持ちがおさまらず、気づけば来てた。 ほぼ開店と同時の時間。 テーブルに座るや迷わず「天ぷらそば」って注文します。それからやおらメニューを開いて、写真をパシャリ。 1700円という値段はここしばらくかわらずそのまま。 ありがたい。 お店はたちまちにぎゃかになる。 ほとんどの人が、天ぷらそばや天せいろ、あるいは天丼を注文してる。ここで天ぷらといえばそれはすなわちエビの天

渋谷のとりかつ、ハムカツ添えて

昼ごはんに渋谷の「とりかつチキン」。10年ぶりほどのひさしぶり。 タナカくんが好きだった店。 渋谷の町の中でも最も猥雑なエリアのお店。坂の途中の路地にあり、その坂道の突き出し看板のカオスな様子が好きだった。 路地を左に折れると袋小路っぽい路地があって、そこに面したビルの2階。 …、ってことになってるんだけど坂道にあるビルだから入るところで一階だったり二階だったり。 とにかく不思議な構造で、隠れ家みたいなロケーション。 お店の半分ほどを占める厨房。まわりを囲むカウンター。