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ひさしぶりに「ルブラン」に来てみる。 新宿三丁目のビックロの脇。…、とそうかくとあまりピンとこないけれど、かつての新宿三越の横と説明すれば、なるほどそういう場所なのねって腑に落ちる。 実は銀座三越の近くにも同じ店があり、同じメニューでやっている。 つまり「三越を好んで利用する御婦人方」にやさしいお店というのがここのコンセプト。 ピンと張られたテーブルクロス。 テーブルの上には大きく分厚い紙ナプキンと、スープ用の小さなスプーンにサラダ用のフォーク。そして大きなスプーンとフォ
新宿の小田急ハルクの食品フロアの下。地下3階にハルチカっていう食堂街がある。 壁で仕切られない大きな空間に何軒もの店が並ぶフードホールの先駆けみたいな施設で、できたときには話題になった。 ただエスカレーターもエレベーターもない地下3街というハンディキャップもあって随分苦戦をしているようで、去年テナントがかなり入れ替わって再スタート。それでも出足は鈍いよう。 開業当初からあったお店のひとつ「ヤンの家」で虫養いをしようと思ってやってきてみた。 大久保に本店のあるかつて予約の取
今日は浅草のそば屋を二軒、はしごする。 まずは並木藪蕎麦で玉子とじそばを食べてやろうと開店時間を目指して向かう。 気持ちが勇んで10分ほど前についちゃって、中を覗いたらお店の人と目があった。 わざわざお店の外まで出てきて、急いで準備しますからしばらくお待ちくださいネ…、って。その2分後にはお店に案内されていました。ありがたい。 お店の人の仕草はやわらか、笑顔も声もやさしく気持ちがホッとおだやかになる。厨房の中も準備万端。大きな釜から湯気がもうもう湧き上る。 「玉子とじそば
上等な洋食を食べましょう…、と伊勢丹の食堂街にある西櫻亭にやってくる。 思い出深いお店です。 タナカくんをなくしてしばらくの間、何を食べても味気なく生きるためのような食事をしがちだった。 駄目だなぁ…、と思いながらも緊急事態宣言下の都心では思うようにお店選びもできなくて、それが5月月末。伊勢丹が営業を再開したと言うのでやってきて、ここでひさしぶりに食事した。 サラダを食べてコーンポタージュでお腹を温め、メインをビーフカツレツにした。それが心にしみるようなおいしさで、あぁ、
タナカくんが好きだった店ってどういうお店だったんだろう。 思い出してみるとおそらく気軽でおいしくお腹いっぱいになれる上、納得できる値段のお店だったと思った。 そういうお店の中でもよく行ったのが新宿西口にある「豚珍館」っていうとんかつ屋さん。 それで今日のお昼はそこにしてみた。 そう言えばここも2階にある店でエレベーターやエスカレーターはなし。階段だけ。それで最近は縁がなかった。ひさしぶり。 一階に「三是」っていう貝料理の専門店があって、そこがここ数年は多かったかなぁ…、お店
ひさしぶりに「スゴいお肉」を食べに行く。 タナカくんがここの肉はおいしいとかじゃなくてスゴい肉だネ…、って言って愛した銀座吉澤の薄切りステーキ。 ステーキは分厚い肉を焼くのがおいしいんだと言われるけれど、おいしい肉の厚さは肉次第で決まるもの。 サシのはいった和牛の肉。 繊維のきめがこまやかでとろけるような味わいの肉はステーキよりもしゃぶしゃぶやすき焼きにするほうが肉の魅力をより引き出せる。ステーキだって薄切りの方がおいしいんだよ…、というのがここのひとつの提案。 玄関で靴
ラケルというお店がある。 オムライスレストラン。渋谷に本店があって、新宿にも店がある。 タナカくんと知り合って、まだ間がない頃に何を食べようとちょっと迷って、ラケルにしようか…、って来たことがある。ヨーロッパの古民家風のインテリア。ギンガムチェックのテーブルクロスにフリルのついたエプロンをきたスタッフと、今も変わらぬ様子がなんだかなつかしい。 彼がまだ高松に住んでいた頃、東京に来て友人と会い、この店に連れてこられたときに、東京ってなんて都会なんだろう…、って思ったという。
渋谷で蕎麦と言えば「福田屋」。 若い人たちに最適化されてしまった渋谷で、数少ない大人仕様のお店でこれがオキニイリ。 二人で来ては蕎麦前たのんでビールを飲んで、それから蕎麦とのんびり時間を過ごしたものです。最後にきたときにはちょうど牡蠣がおいしい季節で、焼いてもらって大根おろしをのっけて食べた。 おいしかったなぁ…、たのしかったしなつかしい。 今日は天ぷらそばを作ってもらう。 大きなエビの天ぷら一尾。茄子の天ぷらが乗っかってるのが特徴的で、エビはブルンと弾力があり茄子はとろ
ひさしぶりの本郷三丁目。 実は本郷一丁目にオフィスがあった時代が長く、気分転換にたまに来ていた。 一丁目から坂をあがると空気が変わる。 坂の下には後楽園。エネルギーに溢れた空気も坂を上がるに従って軽くのどかになっていく。のんびりするのにぴったりでした。 好きだったのは「名曲・珈琲麦」ってお店。駅の近くの地下の店。 階段を10段ほど降り踊り場があり、ドアを開けるとまた10段ほど。赤いカーペットが敷かれてて、壁には音楽家のポートレートが何枚も。クラシックの音が湧いてやってくる
更科堀井の分店が新宿にあったことがある。そこのかき揚げ天丼がおいしかった。どうおいしかったって、かき揚げが熱々でそれをのっけたご飯も熱々。テーブルに運ばれてきたかき揚げは揚げたばかりのタレもかからぬそのままで、そこにすかさず沸騰させた丼タレをかけて仕上げる。 タレをかけた途端にジューッって蒸気とともにおいしい香りが湧き上がり、その臨場感にタナカくんは惚れてしばらく通ってた。 ところが閉店。本店の麻布の店でもやっているかと思っていったけどそれはなかった。好きなものをなくすことっ