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オキニイリなモノ

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今、どうにもこうにも気になってしょうがないこと。 映画やアート。 そしてガジェット。 お洋服に雑貨に気になる人やコト。つれずれなるままで書いていきます。ゴキゲンの種。
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2023年8月の記事一覧

「渡辺篤史の建もの探訪」を評す

好きな番組です。 渡辺篤史の建もの探訪。 建物でなく建もの。 訪問でなく探訪。 こだわりがあります。 なにより「渡辺篤史」でなければ成立しないであろう一種独特の様式美。 もとは渡辺篤史が桜前線とともに沖縄県から北上しながら、日本各地の建築物を探訪する旅番組…、だったんだそうな。 だから「探訪」。 第一回は那覇市立城西小学校。 2回目で名護市役所庁舎とどちらも住宅じゃなかったんですネ。 ところが住宅を紹介した回が好評で、旅番組から住宅番組になったんだそう。 不思議な評論番

あげてよかった!新宿の女

お盆の間、昭和40年代の日活映画をまとめ見しました。 日活。 1970年代までは東宝、東映、松竹、大映と並び称される映画会社と言われながら、時代の波にのりおくれ斜陽の一途を辿った会社。 日活映画と聞くとのちのロマンポルノ路線の印象があまりに強くて敬遠する人もいるかもしれない。 1970年前後にはオモシロイ映画を作っていた会社なんです。 アメリカ映画の配給を得意にしていたということもあって、どこかバタ臭く実験的な映画が多くて、ヨーロッパの小作、最近でいえばウディーアレンが得

ママに電話をかけたくなる映画

観終わったあと、ママに電話をかけずにいられなかった映画をみました。 バーバラ・ストライサンドが主役というので気になっていたんだけれど邦題があまりにひどくてずっと観ずにいたんですね。 だって…、 人生はノー・リターン 〜僕とオカン、涙の3000マイル〜 「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」のパチもんみたいな映画に思えて、全然食指がうごかなかった。 でも贔屓の俳優、セスローゲンが出てるんですネ。 もっさりとしたゲイ泣かせの不思議な魅力を持った俳優。 彼を見るだ