マガジンのカバー画像

オキニイリなモノ

70
今、どうにもこうにも気になってしょうがないこと。 映画やアート。 そしてガジェット。 お洋服に雑貨に気になる人やコト。つれずれなるままで書いていきます。ゴキゲンの種。
運営しているクリエイター

記事一覧

榊マリコと沢口靖子

ストリーミングサービスで、目新しいものがないと手を出すのが一話完結型の犯罪捜査ドラマシリーズ。 見やすいのです。 ワンシリーズを続けてみなくちゃいけないわけじゃない。 どの順番で見ても大体話はつながる。 シリーズ全体を貫く大きな問題やテーマが隠れていることもあるけれど、それが重要なのははじめてみるときで、二度目からは数話飛ばしてしまおうが、逆から見ようが問題なしです。 物語の進行はいつも同じです。 死体が出ます。 捜査がはじまる。 死因が考察され、犯人特定につながる物証、

Da-iCE のコトを話してみましょう

2024年の音楽会でがっかりしたことが2つあって、一つはSnow Man がK-POP路線に走って自分たちの良さを忘れてしまったこと。 BE:FIRSTやtobeのIMP.なんかに対抗心を無駄に燃やしたのかもしれず、結果、Snow Manでなくてもいいやって感じになった。 もうひとつはNumber_i がすっかりやんちゃ系ダンスユニットになっちゃって、キンプリ時代のキラキラ感をなくしちゃったこと。 まるで応援できなくなっちゃった。 紅白ではデビュー曲のGOATを披露したけれ

ガメラとギャオスと回転レストラン

1960年代から70年代中盤にかけての日本の特撮映画は佳作揃いで、今観ても大人の鑑賞に耐えうるできばえ。 当時の日本は決して豊かじゃなかったから限られた予算の中で、創意工夫と手間を惜しまぬことで作品が出来上がっていたのでしょう。 これらの作品群がもしなければ、今のCG映画は別の生まれ方をしていただろうし、日本の映画界が特撮映画を子供だましの道具にしないで真剣にみんなの娯楽に向けて進化させれば東宝スタジオがある東京砧がCG映画のメッカになっていたかもしれない。 もったいないなぁ

モナカ、最中、もなか、そして落雁

乾いているのにとろけるお菓子がボクは好き。 アメリカのお菓子の多くがそういう特徴を持っていて、例えばフランス風のチーズケーキは口に入れた瞬間とろけるほどになめらかで、一方、ニューヨークスタイルのチーズケーキは口に入れると一瞬、口の水分を奪い取っていく。 その感覚が好きか嫌いかの分かれ目で、ボクは唾液の吸い取られ方が強烈であればあるほど、その先にあるとろけ感に期待で胸がふくらみワクワクしてしまう。 日本のお菓子にもそういうお菓子は数多く、例えば「きんつば」。 洋風にいえ

歌舞伎町がボクは好き

「東京のどちらにお住まいですか?」と聞かれることがある。 「新宿です」って答えると随分、にぎやかなところにお住まいですねって大抵言われる。 そういう人の頭には歌舞伎町猥雑な景色がイメージされているんでしょうね。 続けて「新宿のどちらですか?」と聞かれれば四谷と答える。 相手が東京に詳しい人ならば「丸ノ内線の四谷三丁目なんですよ」と答えるけれど、地方の人に駅の名前を言ってもその人の求める答えにはならないんです。 どこに住んでいるんですか?という質問の答えに人は住所や地番を求め

ちあきなおみのことを書きたくなった

先日、とんでもなく歌が上手い人がいるって内容で「島津亜矢」の話をしました。 書き終わって、そういえば昭和には本当に歌が上手い女性歌手がたくさんいたよなぁ…、って思った。 古いところでは弘田三枝子。 美空ひばりも上手いと言われる。 けれど弘田三枝子の伸びやかで妙なクセがあるわけじゃないのに個性的な声と歌い方が大好き。 よく歌ったなぁ…。 それから岩崎良美。 アイドル離れした歌唱力とビロードのような艶っぽい声。 彼女の曲はほとんど空で歌えるほど。 それに昭和の女性アイドルは

とんでもない歌手に謎のアカペラグループ

日本の女性歌手で歌が上手い人といえば「Misia」の名前があがるんじゃないかなぁ…。 確かに上手い。 艶っぽくて伸びやかな声、広い声域。 日本人離れした歌唱力って言われる黒白歌合戦も認める歌手です。 ドリカムの吉田美和も上手いと言われる。 難解なメロディーをアクロバティックに歌い上げる曲芸師みたいな上手さは独特。 でも彼女たちの上手さは「自分の世界」における上手さ。 この前、たまたまYouTubeくんにおすすめされて聴いたとある歌手の上手さにびっくりしました。 島津亜矢。

金田一耕助映画に必ずひとつはある愛すべき残念

動画配信のサブスクサイトのいいところといえば、好きな映画やドラマを何度も心ゆくまで見返すことができること。 ボクにとってテレビは情報を得る道具でもなく、エンターテイメントの出口でもない。 ほぼ、音声つき動画を再生するための道具。 部屋にひとりでいるのはさみしく、そのさみしさを紛らすのに一役買ってくれるとありがたい…、ってそんな存在。 テレビ番組は本当につまらない。 なによりCMのうるさいことったらありゃしなく、ながらでみるには不適に感じる。 配信映画でも新作やみたことのなか

イベントのお知らせです!

友人が立ち上げた「Byaku」というオーガニックな香りのルームフレグランス。 京都発の香りを使って、自分だけの香りを設計してみましょうというワークショップをずっとされていてかなり好評をとってらっしゃる。 そして満を持して9月28日に、東京ではじめてのワークショップを開催することになったのだけど、ナビゲーターとしてご一緒することに相成りました。 場所は東銀座。 キッチン付きのイベントスペースで、「香りを調理する感覚」を味わっていただこうと思っています。 当日は現在プロデュース

ありがたい手土産、厄介な手土産②

昨日は手土産の王様の話で終えました。 みずから「手で持ってお届けする」から手土産。 もらった側が「ありがたい」と思う要素が多ければ多いほどいい手土産っていうことができる。 お菓子には手土産以外に「贈り物」としての機能があって、その機能は手土産のそれとはちょっと違う。 今日はその話からスタートしましょう。 遠く離れた生まれ故郷に住む母が、お世話になった人にお菓子をお分けしたいんだけど、ちょっと送ってくれないかしら…、って年に数回、連絡がある。 送ってほしいものの条件は惚れ惚れ

ありがたい手土産、厄介な手土産①

昨日はスイーツの売り方の話をしました。 大げさに売られるスイーツ。 さりげなく売られるスイーツ。 どちらもそれぞれ思惑があり、さまざまなニーズ、使い勝手で重宝される。 好きや嫌いを超越して、売れ続けるものには売れ続ける理由があって、つまり誰かのニーズを満たしているから。 特にスイーツの場合「手土産に重宝する」という部分が大きい。 お呼ばれしたとき、手ぶらで伺うのは気が引ける。 かと言って「手作りの料理を持ってまいりました」なんて言われるとかなり重たい。 レストラン関係のコ

陽暉楼と高知、土佐

愛媛県松山の出身なのに土佐弁を流暢にあやつる友人がいた。 高校の同窓生でしかもゲイ。 この子を落としてやろうというときに、自慢のバスボイスで耳元にそっと囁く。 おまんのことすいちょるき…。 あなたのことが好きなんですって意味の土佐弁。 これをボクらの出身地、松山の言葉にすると「あんたのこと好きなんよ」ってなるんじゃないかなぁ。 実は伊予弁をまともに喋ったことがないから、それが正しいのかどうかは自信がないのね。 方言チャートっていう質問に答えていくと出身地を当ててくれるとい

将軍を戦国スペクタクルと呼んでしまうのは勿体ない

ここしばらく火曜日が来るのが待ち遠しくてしょうがない。 Disney+で毎週火曜に「SHOGUN(将軍)」というドラマが配信されているんです。 それがどうにも面白くってしかも必ず泣いてしまうの。 そう公式ウェブサイトに紹介されている。 たしかに時代劇の体裁をとっている。 これからおそらく合戦シーンなどもふんだんに散りばめられるに違いなく、けれど「戦国スペクタクル」と言い切るのはあまりに勿体ない。 この物語の本質は「人の生き方」にあるのじゃないかと思うのです。 そこが居場

アメリカの料理が不味いですって?💢

アメリカにいらっしゃった頃、食べるものに苦労されたでしょう?って聞かれることがよくあった。 今では少なくなったけど、10年ほど前まで、アメリカで生活してたってことばわかるとまるで挨拶がわりのように聞かれてた。 聞く人たちが期待するのは「えぇ、苦労したんですよ」って答えだったに違いなく、でもボクはまるで苦労なんてしなかったから「全然。今でもアメリカの料理が恋しくなることがあるんですよ」って答えてた。 すると、みんな意外そうな顔をする。 中には「食の仕事をしている人からそういう答