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食べるト楽しむ

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ホガラカな視点で食べるということを考えてみる。 ホガラカな視点でたのしむということを考えてみたら、こんなたのしいコンテンツになりました。 例えば「食べログ」のたのしみ方。例えば「…
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2023年9月の記事一覧

ボク史上最高においしかった機内食の思い出

機内食の中でも心に残るものがいくつか。 キャセイパシフィックのエビのワンタンメンはおかわりしたくなるほどおいしかったし、シンガポールエアラインのラクサヌードルは、いまだそれを超えるおいしいものに出会ったことがないほど上等。 大韓航空で配られるビビンパ用のコチュジャンが不思議なほどにおいしくて、分けてもらって持って帰って家で食べると思ったような味じゃなかったりすることがある。 気圧が下がると味覚が鈍感になるんです。 塩を感じる感覚は20%から30%。甘みは15%から20%低下

機内食でお国柄をたのしむ

東南アジアのナショナルフラッグ系列の機内食会社と仕事をしたことがある。 機内食ってとても特別。 なにより「安全」というものに配慮しないといけないんです。 逃げ場のない密閉空間です。 しかも長距離フライトになれば10時間以上も閉じ込められる。 もしそこで食中毒が起きたらどうなるか。 考えただけでもゾッとしますよね。 ちなみに現在、民間の定期便として最も長い距離で就航しているのが、シンガポールエアラインのニューヨーク発シンガポール行き。 航続距離なんと1万5332キロ。 飛行時

イモはアングロサクソンの米

ハンバーガーにはフレンチフライがつくのが慣わし。 フライドポテトは日本の英語。 アメリカのハンバーガー屋さんでフライドポテトって大声で言ってもわかってくれない。 イギリスに行けばチップス(chips)。 フィッシュアンドチップスのチップスね。 フランスだとフリット(frites)。 ステックフリットのフリットですね。 フレンチフライ発祥と言われるベルギーではフリッツ(frietjes)。 ムール貝と一緒に食べる。 アメリカで細くしたジャガイモを素揚げにした料理をフレンチフ

シリーズ「やすませクッキング」⑥肉の煮込み−2

一時期、台湾の人たちと共同生活をしていたことがありました。 アメリカ駐在の口さがない日本人コミュニティに嫌気をさして駆け込んだのが台湾の人たちが集まるシェアハウス。 たのしかったなぁ…、あたたかくってほどよくおせっかいで、でもプライバシーを大切にしてくれる。 今でも当時の仲間と稀に会うことがあって、本当にしあわせだったよ…、っていうと「ロバートはお腹がしあわせだったんでしょう?」ってからかわれる。 そう。 シェアハウスにいた3ヶ月ほどでボクは4キロ近く太りましたから。 だっ

シリーズ「やすませクッキング」⑥肉の煮込み−1

塊肉を煮込む。 豚の角煮や牛頰肉の赤ワイン煮。 おいしいけれど手間も時間もかかってしまう。 圧力鍋を使えば簡単にできる…、というけど圧力をかけると肉の繊維の変質が極端になってまるで別物みたいな食感になる。 例えばレトルトカレーの肉ってホロホロとろけるようにやわらかでしょう? ビーフシチューの最高峰のひとつはセブンイレブンの金のシリーズのビーフシチューって思うほどに崩れてとろけてソースとからむ。 密封した後、加圧加熱殺菌するのがレトルト加工だからやわらかくなって当然…、噛みごた