マガジンのカバー画像

食べるト楽しむ

119
ホガラカな視点で食べるということを考えてみる。 ホガラカな視点でたのしむということを考えてみたら、こんなたのしいコンテンツになりました。 例えば「食べログ」のたのしみ方。例えば「…
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

レストランでゲイが座って心地よい席って…。

あんた、老け専だったのね…、って二丁目のバーで言われたことがある。 ボクが20代後半の頃のこと。 老け専っていうのは、年上が好きなゲイをさす二丁目言葉ネ。 20代であれば年上と付き合うことが自然な年代。 10歳くらいの違いであれば老け専とは言われない。 老け専と呼ばれるほどに年上の人と付き合った覚えはなくて、なんで?って聞いた。 親子をゲイカップルに見せてしまう気まずいテーブル

運命のホテル「ホテル阪急インターナショナル」

父のホテル選び 父は旅する人でした。 日本全国にお客さまがいて、一ヶ月のうち20日は出張をして歩いていた。 家で寝るよりホテルで寝るほうがずっと多い人でもあった。 そんな父のホテル選びの基準はシンプル。

ウォーカーヒルにWホテルがあったんだ④

ウォーカーヒルのWホテル。 想像以上にそこはステキで自由な空気に溢れていました。 ゲイフレンドリーという言葉でくくるのが勿体ないほどにステキな空気感。 さまざまなところに「ここは特別なホテルなんだ」というサインがあって、つまりここは「普通のホテルに飽き足りない個性的な人」のための場所。 たとえばこんなサインです。 ルームサービスってホテルの個性の象徴なのね ホテルの部屋には「ルームサービス」と書かれたメニューブックがおかれているものです。 ちょっと気取ったホテルでは「イ

ウォーカーヒルにWホテルがあったんだ③

漢江を右手にジャガーはWホテルに近づいていく ボクたちの車は徐々にスピードを上げ、漢江沿いに東に向かってひたすら走る。 ドライバーの彼がおばあさんが韓国女性のクオーターであるということ。 日本の大学に留学していたから日本語が話せるようになったこと。 ターミナルビルでひと目でふたりがサカキ様とタナカ様だと直感したこと。 ダナキャランのスーツが似合うようにとホテルのジムで毎日体を鍛えていること。 Wウォーカーヒルのサウナは本格的なトルコ式のハマム。 韓国ではここだけという設備

ウォーカーヒルにWホテルがあったんだ②

ホテルの空気を満たしたホテルカーでお出迎えいたしましょう 2005年のサンクスギビングデーの頃でしたか…。 ソウルにお越しになるフライトスケジュールは決まりましたか?とメールが届いた。 予約確認を兼ねたメールです。 羽田空港と金浦空港をつなぐチャーター便がとりました。 すでに仁川空港が開港していたけれど成田と同じく遠くて不便。 「ちょっとでも長い時間、Wホテルの空気を吸っていたくて金浦到着便をとったんですよ」と、フライトナンバーと到着時間と共にひと言添えました。 答えが

ウォーカーヒルにWホテルがあったんだ①

2006年の冬休み。 ボクらはソウルの金浦空港にいました。 ウォーカーヒルにWホテルができたんだって! 2004年にアジアではじめてとなるWホテルがソウルの郊外、ウォーカーヒルに開業したということを雑誌で発見。 当時、ほぼ唯一の「ホガラカであることを特徴としたホテル」。 泊まってみなくちゃと思って居ても立っても居られずすぐに予約の電話を直接入れた。 まだおしゃれなレストランやホテルの情報はウェブより雑誌のような紙メディアの方が、丁寧で多様に用意されてた時代。 ネット予