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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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#そば

そばをたぐってコーヒーを飲み、夜はたのしく肉を焼く

ひと晩たって空気がすっかり入れ違ったように今日の岐阜はブルブル寒い。 昼はそば。「淡淡」というお店を訪ねる。 住宅地の中にある店。 店自体も民家を改装したもので、表通りにも面してないのにお客さまが次々やってくる人気のお店。 「三番叟」ってセットが一番人気。 天せいろに自然薯そば、山菜そばの3種のそばがたのしめる。エビの天ぷら、穴子の天ぷらが選べるようになっていて、穴子の天ぷらを選んでたのむ。 追加でそばがき、春菊の天ぷらをたのんで待ちます。 まずそばがきがやってくる。大

ゴマダレ、生粉打ち、ゆでキャベツ

そばをたぐって昼のお腹を軽く満たそう。 それで新宿高島屋の「小松庵」にくる。 12階から14階を使った衝動買いの13階部分。窓が大きく隣町の西新宿のビルがキレイに見えるのが好き。 13階という高さと西新宿の隣町という位置がいいからこそのこの景色。地方都市なんかにいくと駅前にポツンと超高層ビルが建ってて、その最上階にレストランがある。かっこいいのだけど窓から見える景色は空だけ。すぐ飽きる。 西新宿のビルのほとんどは30階から40階。ちょっと遠くの13階からみるとちょうど真正

天ぷらそばより天なんばん

銀座に行こうかと丸ノ内線員のってぼんやりしてたら乗り過ごす。 あっと思ったときにはドアが閉まってて、次の東京駅で降りようかと思ったけれど、このぼんやりをもっけの幸いにしてやろうと、淡路町まで乗り過ごす。 神田まつやのそばを久しぶりに食べたくて、それでいそいそ。 開店直後からにぎやかで、活気あるお店の空気に元気がでます、腹も空く。 天なんばんそばを選んでたのむ。 ここで一番のオキニイリ。 天ぷらそばも当然あって丼の端から端をまたぐように大きなエビを揚げた天ぷらを2本使った贅

中野坂上の悪魔のささやき

思い出の場所をぶらぶら歩き、喫茶店でお茶を飲みまた散歩してオリンピックで買い物をしてそろそろ帰ろう。 ただその前に、行っておきたいお店がある。 駅の近くの「萬蔵そば尾張屋」っていう店。 「悪魔のささやき」っていう不思議な名前の料理がある店…、として強烈にインプットされてるんです。 それも相当昔から。 町田にもお店があって、その店の仕事をちょっとだけしたことがある。30年以上も前のことで、その当時からその名前の料理があった。記憶違いでなければ「乙女のいのり」って料理もあった

せいろにうなぎ、ホースラディッシュ

おいしい蕎麦を食べようと、大庵にくる。 夜の時短要請のため、代わりに開店時間が30分ほど前倒し。定休日もなくして昼ごはんには使いやすくなった。 酒の提供をやめたため、魅力的な一品料理のメニューが一切なくなったのはかなり残念。しょうがない。 せっかくだからこの店ならではのものを食べようと「鰻せいろ」を選んでたのむ。 せいろ一人前に鰻の白焼きがセットになっているというもの。 蕎麦には油や脂があうもので、例えば天ぷらの揚げ油。鴨南蛮の鴨の脂を味方につける料理は、ずっと昔からそば屋

鮑に鰻丼、せいろを2枚

うまいそばを食べましょうと、今年はじめての新宿の大庵。 新宿で一番好きな蕎麦の店。 蕎麦専門店と言うよりも蕎麦のおいしい日本料理のお店という方がしっくり来るようなメニュー、そして居心地の良い立派な設え。 通りを見下ろすことができる窓に面したカウンターがオキニイリで、今日もそこに座ってのんびり。 ただいつもは開店と同時にいっぱいになるカウンター。今日はちょっと出遅れて12時ちょっと前というのにガラガラでした。お店の人も、緊急事態宣言が出てからめっきり静かになった…、ってさみし

この時期になると蕎麦がなぜだか食べたくなるネ。

そばを無性に食べたくなって「渡邉」にくる。日が沈む直前の遅めのおやつ。 新宿西口の電気街の中にある店。サラリーマンや若い人たち向けのお店が多いエリアにあって、おじさん仕様のおちついた店。 感染予防対策も怠り無く、寒い冬にも入り口のドアを開け放ってお店の人が外をじっと見ている姿に頭がさがる。 個性的な蕎麦が結構あるお店。 「しらすみぞれ」に「かしわわさび」「木の子たまごとじ」といつか食べてみたいと思いながらも、結局いつも食べるのが「そば三昧」という冷たいそば。一度、温かい

けんちん汁に蕎麦にうどんの合盛りにタレ

家からちょっと歩いて夜の新宿御苑。「志な乃」でお腹をたのしく作る。 昼は近所のおじさんたちでほどよくにぎわう蕎麦の店。 師走の夜はさすがに寒くて、鍋焼きにしようかなぁ…、と最初は思った。鍋焼きそばにしようか、鍋焼きうどんにしようか本当に迷って、結局、そばとうどんのどちらもを食べることができる「合盛り」を選んでたのむ。 でも熱々のものも食べたくけんちん汁もお供にたのむ。 合盛り用のタレと薬味がやってきて、それに続いてけんちん汁。 このけんちん汁がおいしいのです。分厚い陶器

うな丼に蕎麦。コロナ応援キャンペーン中

大庵でそば。 最近、外食の4、5度に1度は蕎麦をたべてるような気がする。 もともと麺類の中で一番好きなのが蕎麦だったけど、最近それに拍車がかかって、何を食べようと思うとき、一番最初に頭をよぎるのが近所にうまいそば屋があるや否かということ。 おそらく料理としての蕎麦が好きであること以上に、そば屋の風情や雰囲気が好きなんだろう…、と思ったりする。 そば屋で騒ぐ人は少ない。蕎麦という料理がもってるどこか知的で抑制が効いた凛々しさが、その場の空気を整えてるからなんじゃないかなぁ…

せいろに鴨南、生粉打ち三昧

昼、高島屋の小松庵。 新宿の高島屋の中にある小松庵…、と言いはするけれど正式には「タカシマヤタイムズスクエア」の「レストランパーク」にある小松庵。 百貨店の高島屋も東急ハンズもニトリも紀伊國屋書店もタカシマヤタイムズスクエアのテナントで、そういう意味で新宿高島屋は食堂街を持たぬ百貨店というコトになる。 ちなみに新宿高島屋があるのは渋谷区千駄ヶ谷。千葉にあっても東京ディズニーランドというのと同じでござる。オモシロイ。 気持ちのよい店です。 大きな窓。明るい店内。白木造りのイ

雨の日だから来てあげなくちゃ…。

どんどん雨が強くなる今日。 近所で昼をと「大木戸薮そば」にやってくる。 今日も店の表まで天ぷらを揚げるごま油のおいしい匂いが漂っている。お店に入ると中はにぎやか。女将さんのにこやかな表情に明るい応対に惹かれてでしょう。近所のじぃさま、ばぁさまが続々と。 「雨が降ってるから今日は来ないと思ってた…」って出迎える女将さんに雨が降ってるから来なくちゃって思ったのさ…、と元気な声でおなじみさんが答えるのです。 お互い様の気持ちがお店をにぎやかにする。いいなと思う。 しかもおそらく

松茸そばで季節を寿ぐ

お腹に隙間を残しておいて、蕎麦をたぐって昼の〆。 浅草で蕎麦といえば尾張屋本店。エビの天丼、天ぷらそばが有名だけど今の時期だけの蕎麦がある。 松茸そばで、それが今日の目当ての料理。 うやうやしく蓋したままでテーブルの上に置かれる器。蓋をとると熱々のそばを熱々の松茸が覆い尽くした姿がなんともうつくしい。 松茸と出汁の香りまじりあい、蒸気と一緒にふわりふわりと器の中から立ち上がり鼻をくすぐる。秋の香りにむせるよう。 熱い汁の中につかってゆっくりねっとりとろける蕎麦。シャキシャキ

満腹にならぬたのしさ…、大人のそば

そばでスキッと昼のお腹を仕上げたい。 そう思って新宿駅の近所の大庵。アルコール消毒液で手を消毒し体温チェックに念のためにと名前と電話番号を知らせてはじめて案内される。 もう多少のことでびっくりしなくなりました。今、新宿で生活するということはこういうことを受け入れること。覚悟を決めて、もう前向きにたのしむことといたします(笑)。 街路樹越しに通りの景色を眺める大きなカウンター。2人分のスペースをひとりじめしてゆったりできる。今ならではの贅沢感に得した感じ…、、と思うことにす

天ぷら油の香りおいしい大木戸の藪

家の近所。四谷四丁目に蕎麦屋が一軒。 何度も店の前を通っていたのだけれど不思議なことにずっと目に入らなかった。 あるはずなのにあることになっていない店とか場所って結構あって、なのに突然、何かのきっかけで「こんなところにあったんだ」って気づくことがある。 そのきっかけにはいろいろあって、例えばそのとき、この店に気づいたきっかけがおいしい匂い。 天ぷらを揚げるごま油の香りに2人同時に気がついて、こんなところに蕎麦屋があった…、ってびっくりした。表のメニューをみると天丼とそばのセ