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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2024年7月の記事一覧

炉焼きの鮭で昼とする

ひさしぶりに新宿御苑の「炉庵」でお昼。 マンションビルの一階を丸ごと使った炉端焼きの店。 店の真ん中に大きな囲炉裏を設えて、砂を敷き詰めその中央に炭を積み上げ火を焚べる。 周りに串に刺した魚を並べて焼き上げていく。 この焼き方に「原始焼き」って名前をつけて展開しているチェーン店もあるけれど、焼き上げるのにはかなりの熟練が必要なのでしょう。 お店の人がひとり付きっきりで焼いている。 串の角度、刺す位置、方向を加減しながら満遍なく焼き上げていく手際は見事で、その表情は真剣その

大人味のコーヒーフロート…、のちアイスラテ

気軽な気分で散歩して、オールシーズンズコーヒーにつく。 外から見ると満席で、ところが帰り支度の人がいた。 オキニイリのカウンターの端の一席が空いて、そこをもらうことにする。 今日は「コールドブリューフロート」を飲もうと思ってやってきました。 じっくり時間をかけて作った水出しコーヒー。 グラスに入れて氷を浮かべ、上にバニラアイスクリームを乗せて完成。口が大きく背の低いグラスに入っておしゃまな感じ。 グラスの大きさに対してアイスクリームが大きくて、飲むパフェみたいな感じがするの

はまの屋パーラーの大人さまランチ

後楽園駅の駅ビルの中にできた「はまの屋パーラー」に寄る。 有楽町にあったお店はビルの再開発でなくなっちゃって、日本橋に新しい本店ができた。 たしか帝国ホテルや渋谷のパルコにお店があったはずと思って調べてみたらそのどちらとも閉業してた。今は本店とここの2軒だけ。 20席もない小さなお店。 ビロード生地の張り地の椅子にこじんまりした木のテーブル。通路に面して壁がないから屋内テラスみたいな感じだけれど割りと落ち着く。 サンドゥイッチとナポリタン、プリンがついた「お得なセット」っ

肉を喰らってドクターペッパーをあおる!

どうにもこうにも昼の失敗がくやしかった。 ガツンとお腹に響くようなアメリカのゴチソウを食べればガッカリが帳消しになるんじゃないかと思ってバーガーキングに来てみた。 期間限定で「グリルドビーフバーガー」っていうのをやってる。しかも昨日からドクターペッパーが販売スタート。 直火焼きのビーフパティが2枚。 パルメザンチーズとカマンベールチーズを合わせたホワイトチーズソースだけ。 直火焼きのパティをこころおきなく味わうための商品という。 チキンナゲットのハニーマスタード添えにドクタ

四谷のボケリア。スパニッシュ御膳のステキ

ランチを「ラ・ボケリア」。 四谷三丁目と四ツ谷駅のちょうど間くらいにあって、スペイン料理のレストラン。 一昨日岐阜で食べたスペイン料理がおいしくって、また食べたいなぁって思って選ぶ。 昔、ランチバイキングをやっていた時代があってそれはそれは見事で良く来てた。 随分前にランチバイキングがなくなって、それからご無沙汰。 ひさしぶり。 とても上等なしつらえです。 ワインセラーに天井からは大きなシャンデリア。ゆたりとテーブルが配されて、セラーの向こう側には窓から外を眺める個室。

とんてき、味噌かつ、昭和喫茶のアイスコーヒー

岐阜のお昼をとんかつにする。 しかもお店の名前が「みそ家」。みそかつ推しというのがいかにもこの地方的。 三重県出身。徐々に北上して去年、岐阜羽島にあけたお店でこれが案外流行ってる。 ランチメニューが豊富な上にこなれた値段というのがいいのでしょうネ。 四日市とんてきととんかつの盛り合わせっていうのがあって、それを試した。とんかつはロースとヒレの相乗り。千切りキャベツに味噌汁、ご飯、漬物がおかわり自由というのがこれまたうれしいところ。 ソース2種類に味噌だれが並んでて、しかも

スペイン料理で夜が更けます、岐阜の夜

夜、岐阜でスペイン料理。「バル・バロッサ」というお店。 シェフがひとりでひたすら料理を作ってふるまう。 にもかかわらずメニューは多彩でどれもおいしげ。何を食べようと悩んでいると、お店の人がやってきて今日のおすすめを丁寧に説明していく。そ れを手がかりにメニューを決めていくのがたのしい。 ハモンイベリコをまずもらいおしゃべりしながら料理を待ちます。 乾いていながら口に含むとしっとりしてきて脂がとろける。噛めば鰹節の塊がほどけるように崩れて口の中をおいしくさせる。 続いて「ス

千寿の天むす、つまみ食い

岐阜にむかうために名古屋で乗り継ぎ。 ひさしぶりに「千寿」の天むすが食べたいなぁ…、って思って買った。 あと小一時間で晩ごはんというのにひと口だけでも食べたくて買って電車の中で食べる。 限りなく出来立てで売ってるんです…、だからあったか。 蒸気で包みが濡れないようにアルミホイルで雑に包んでいるのが独特。 ご飯は硬め、やさしい塩味。 エビの衣に甘めの醤油だしが染み込んでいてそこの周りがちょっとしっとりしていておいしい。エビがブリンと爆ぜる感じもたのしくて2個だけ食べて残

銀座、羽衣、河南涼麺

遅ればせながら「羽衣」の夏のご馳走、河南涼麺を食べにくる。 河南地方といえば洛陽を有する古代中国文化発祥の地とされる地域です。 その地方で食べられているかどうかはわからず、冷たい麺の文化は日本独自と言ってもいいほど。 だからこのお店の創作料理じゃないかと思う。 「羽衣オリジナル」とメニューにも書いてあって、いわゆる冷やし中華と違った冷たい中華麺なんだということをアピールしたいのでありましょう。 中には「ご飯つきで」と注文する人もいたりして、お客さまのメインは周囲のオフィス

スタバのスコーン、プロントのすいかジュース

朝の散歩の途中、スターバックスでおめざをとった。 何にしようか…、ってショーケースの中をぼんやり眺める。 色とりどりのケーキがあっって、マフィンやドーナツ、ペストリーがいくつも揃う。 ソーセージパイが一番奥に鎮座していて、あれもいいなと思うも今日の目当ては甘いもの。 見回してたら「チョコレートチャンクスコーン」と目が合う。 それにする。 じっくり観察していたからでしょう…、お店の人がニッコリしながら「苦渋の選択ですか?‘」って聞くから、目があっちゃったのって言って笑った。こ

川のせせらぎ、鮎三昧

夕方、群馬の渋川にくる。利根川のほとりに「落合簗」と言う鮎料理の専門店があってそこで夕食。鮎喰らう。 門をくぐると鮎生簀に大きな窯が並んでる。 生きたまま鮎に串を売って窯にズラリと並べじっくり、炭火で焼き上げる様子がすでにおいしい。 案内された店内は川床仕立ての板間。ござに座布団。 間近に川を眺める設え。 上流で数日雨が続いたからか、水量多くて流れる音も力強い。 お冷はセルフサービスでどこかドライブインのような風情があるのがなつかしく、鮎のあらいときゅうりの酢の物、茹で

野菜のバフェに油淋鶏

荒木町の「遊猿」で昼。 ランチタイムはスゴい人気で開店と同時にいつも満席になる。 開店前に並んでおこうと15分ほど前に着いたらもうひと組さん待ってらっしゃる。 それから続々、後ろに人が並びはじめて開店時間には20人近くの行列。 あっという間に満席になり、それからずっとウェイティング。 人気の理由のひとつは野菜がメインの料理バー。 10種類ほどの料理が自由に取り放題。料理はいつもほとんど同じで、野菜を並べただけっていうのと違って、ひとつ一つが調理されててそれがおいしい。たく

昼の魚がし日本一。日本人はボク一人!

「魚がし日本一」で昼にしました。 近隣にヨドバシカメラの本店があったりインバウンド人気の宿泊施設があったりと、インバウンドさんが集まりやすい場所の店。 開店前から行列ができるんですネ。 それも全員インバウンドさん。お店に入ると日本人はボクだけでした。 お店の人もそれが当然とばかりに見事な工夫で仕切るのですネ。 インバウンド向けのメニューを見せてもらうとトロやサーモン、ウニ、イクラ、炙り寿司と彼らが好む商品が目立つように配置されてて写真入り。 指差しオーダーですべてオッケー

仕事あがりのサラダうどん

西新宿で打ち合わせを終えて新宿駅に向かっていたら「三国一」の前に出る。 そういえばサラダうどんを長い間食べてないな、とサラダうどんの夜にする。 サラダのうどんなんて際物的って思うお店が多い中、ここはそれを真摯に作って売り続け店を代表する人気商品にまで仕立て上げた。ショーケースの中でもいい場所もらって並んでる。 うどん屋さんの商品では珍しいテイクアウトに適した商品でもあってコロナの頃にはこれに救われた人も多かったんじゃないのかなぁ…、テイクアウト窓口の花形商品になっている。