マガジンのカバー画像

おいしい食べ物、たのしい食べ方

1,440
おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

あとほんのちょっと…、が勿体ない!寸詰まりのソーセージ

羽田第一ターミナルの伊勢丹ストアの中のカフェ。 トラベラーズコーヒーっていう名前の店で、出発までの時間をのんびりするのに便利。 いつもかならず座れて、カウンターで注文、先払いではあるのだけれど出来た商品はお店の人が運んでくれる。 この先払い。 なんのために導入されたんだろう…、と思うと多分、食い逃げされないようにというコトなんでしょう。ときおりカウンターに人がいなくなり、客席ホールに目が届かない状況になる。 でも、それは裏返すと食事をしているお客様への関心を払わなくても格段

クリスピー・クリームの冬の惨劇

クリスピークリームでドーナッツ。 ホリデーシーズンが本格的にはじまってホリデードーナツが3種類ほど。 サンタさんにスノーマン、となかいさんが並んでて調子がよければ3つ並べて食べ比べをしてみたいほどどれもかわいい。 まずはサンタさんを選んで食べる。 帽子はいちごのジェリー、ヒゲはホワイトチョコレート。つぶらな瞳をみつめつつ、帽子をとると中は空っぽ。ジェリーが酸っぱく生地がとろける。顔をちぎると中からイチゴ味のチーズクリームがとろけ出てくる。今年の冬もブラッディー(笑)。

ホリデーツリーとホテルと朝バフェ

ホリデーシーズンを感じながら朝ご飯をたのしみたくて、西新宿のヒルトンホテルにやってくる。 かつて12月に入ると東京のホテルはこぞって大きなクリスマスツリーを飾った。一年で人を一番夢みがちにさせる季節にホテルが果たす役割が大きかった時代は特に、ホテルのツリーは豪華でキラキラしていたものです。 今やホテルは夢より現実を売る器。「夢は寝てから見てちょうだい」って宿泊特化のホテルにツリーは無用の長物。世知辛い。 その点、ヒルトンホテルのロビーはこれでもかってほどのホリデー気分に溢れ

日比谷のブヴェット。グランジ朝食、3000円也

ブヴェット。 有楽町に出来たミッドタウン日比谷の一階。一番目立つ場所にテラス付きで、出来たときには熱狂的な人気を集めた。 理由はニューヨークからやってきたこと。そのニューヨークで絶大な人気を博した店だということ。そしてその勢いを借りてパリにもお店をオープンしたフランス料理の店だということ。 しかもオーナーシェフが女性だということなどなど。話題に事欠かない特徴だらけで、今でも人気の状態だという。 「カジュアルなワインバーと古き時代のヨーロッパのカフェの融合」がコンセプト。

ローマ風のマキアート

セガフレードザネッティでお茶。季節限定でローマ風マキアートがあるという。 砂糖をたっぷり入れて甘くしたマキアートで、自分で砂糖を入れてかき混ぜる必要がないから上に浮かんだ泡のふっくらを壊すことがないのがうれしい。 イタリアのバールのカウンターには大きな砂糖のポットが厨房側の端にドーンっと置かれてる。お客様はそのポットからスプーンで砂糖をすくってエスプレッソにたっぷり入れる。 何度も何度もスプーンがポットからカップまで行ったり来たりする途中で、砂糖がこぼれて筋が幾つもできる。

コーヒーがおいしい店の大人スイーツ

先日開店したばかりの、オールシーズンズコーヒーにくる。 週末の昼ということもあってでしょう…、お店の中はにぎやかでほぼ満席。テイクアウトにコーヒーを持って帰る人やコーヒーの豆を買いに来る人たちもかなりいて、いろんな使い勝手があるこういう店って本当に便利。 ありがたい。 冷たいアイスオレをもらう。 お供にグラスに入ったティラミスと、オレオチーズケーキをもらった。 ティラミスはぽってりなめらか。上をかざったコーヒーパウダーがビターでたっぷり。コーヒーがおいしいお店のティラミス

クリスマスの翌日にモスチキンを食す!

朝、近所のモス。モスチキンを食べたくってやってくる。 クリスマスのファストフードといえばKFCのフライドチキンというのが通り相場で、さすがにマクドナルドのチキンナゲットを食べようなんて思わない。 ずっとクリスマスの唯一無二の主役だったところに割って入ったのがモスチキン。パッケージの上半分をペリッと破ると手を汚さずに食べられるという食べ易さも手伝って、案外人気があるみたい。 パリッとした唐揚げっぽい食感もいいのでしょうネ…、ボクは好き。クリマスケーキみたいに25日を過ぎると価

お好み焼き定食はかやくじゃなくて白米でしょう!

お好み焼きのぼてじゅうで昼。 お好み焼きの本場ではない東京にも、いろんなお好み焼きのお店が結構、たくさんある。 特に最近は広島のお好み焼きが人気。 最近できる商業ビルに入るお好み焼きのお店と言えば、ほとんど広島出身の店って感じさえする。 かつて東京でお好み焼きといえば大阪流の混ぜ焼きだったのが嘘のよう。 けれど今日の気持ちは大阪のそれ。 しかも「ご飯のおかず」にお好み焼きを食べたくてmとなると「ぼてじゅう」のランチセットが手軽で、それでやってくる。 新宿のサブナードという地

2019年最後の外食、新宿ベルク

大晦日。年越しと正月準備の最後の仕上げに伊勢丹に行かなきゃいけない日であります。 ぼやぼやしてると大混雑。 朝一番。開店と同時に突入しましょうとちょっと早めに新宿に出て、開店までの時間を「ベルク」で過ごすことにする。 いつもカオスのような場所です。仕事の前の人たちがいたり、朝に仕事が終わる人もいる。この人、一体何者なんだろうって人もかなりいて人間観察がたのしくもある。最近ではインバウンドの人たちもやってきてはたのしそうにここの空気をたのしんでいる。新宿の中で一番新宿らしい場

代々木の田んぼ。おむすびの店

代々木においしいご飯のお店がある。 プロの目利きで仕入れたお米。時期で産地を刻々と変え、産地産地にあわせた炊き方にこだわり炊いたおいしいご飯が主役のメニューがとてもたのしい。 代々木の駅から参宮橋に向かって走る通りに面した小さなお店。ちなみにこの通りには日本でボクが一番おいしいと思うピザのお店であったり、日本一たのしいしゃぶしゃぶの店があったりして、ボクにとっては歩くだけでお腹が空いてくる通り。 その入り口の役目を果たすのがこの店。名前は「おひつ膳田んぼ」といいます。 イ

カジュアルに召し上がれ、というブヴェットの夜

ミッドタウン日比谷のブヴェット。 一ヶ月ほど前に朝ご飯を食べに来た。ニューヨーク出身のビストロで、夜に来てみたいなとずっと思ってた。 昔の仕事仲間と、ひさしぶりにどこかで食事をしようと誘われ、もしよければとここを推薦。 めでたく夕食をすることになる。 店は暗いです。店の片側は全部ガラス張りの大きな窓で壁は無し。だから朝は明るくってまぶしいくらい。ところが夜のお店の中は暗くて、あぁ、アメリカだなぁって思った。 洞窟生活が長かった狩猟民族の人たちは、薄暗い空間をおいしい空間と

山形のそば、月の山

年に数回、山形にゆく。 親戚が山形の最上に一軒あったこともあり、少なからぬ縁がある地方でもあって、気持ちがくつろぐ。 気持ちがくつろぐばかりでなく、大好きな蕎麦がおいしい地域でもあって、胃袋も山形と聞くと喜んだりする。 そんな山形の蕎麦が東京でたのしめる。しかも場所が代々木だという。 やってきてみる。 「月の山」という山形そばを扱うお店。 代々木駅前の代ゼミのビルの前を素通り。南新宿の駅に向かって坂道を下り切ったところのビルの一角。 住宅街のど真ん中。 白い暖簾がかかってい

また来なくちゃ…、と思えるしあわせ、グッドモーニングカフェ

千駄ヶ谷のグッドモーニングカフェで朝食。 車ばかりでほとんど人が歩かぬ幹線道路の歩道で移動です。iPod proを耳に嵌め、歌を歌いながら歩いた。 伊藤咲子の「木枯らしの2人」を二度歌い、「青い麦」を経由して「黒百合の歌」を歌い終え一息ついたらお店に到着。 ちなみに「黒百合の歌」は1954年に公開された「君の名は」の第二部の主題歌。 狂おしいほど激しい愛の世界を歌い上げる名曲で、いろんな人が歌っているけど伊藤咲子の圧倒的な歌唱力に打ちのめされた。今、1番のオキニイリ。 さて、

虎屋菓寮でねずみを食べて来年を呼ぶ。

新宿に移動してひと仕事。 この時期は「ご挨拶」という仕事が増える。今日は夜も野暮用で、一旦家に帰る途中で甘いもの。 伊勢丹に来る。 クリスマスが終わると途端に、デパ地下は正月準備でにぎやかになる。生鮮売り場にはカニや数の子、すき焼き用の上等な肉なんかが溢れはじめて、あぁ、もう今年も終わるんだなぁ…、ってしみじみしてくる。 虎屋で一服。季節の生菓子も新年を迎える準備がはじまっている。 来年の干支をかたどった「ふくらねずみ」を食べてみる。 白餡に葛粉や砂糖を混ぜて生地とし焼き