福祉行財政の動向（国）　社会福祉士国家試験　福祉行財政と福祉計画　完全編

福祉行財政の動向を見ておきます。
行政の全体的な方向として地方分権が進められています。このことは前提としてしっかり意識しておいてください。地方分権化、つまり国から国民に身近な都道府県や市町村が決めるという仕事を移していく。この地方分権化が進められています。それに伴って、その裏付けである財源についても地方への移譲が進められています。

では、まず国の財政について見て行きましょう。
まず国の財源を預かっているところはどこか分かりますか。
そう、これは、財務省になります。そして、財務省のホームページから最新情報を得ることができます。かなり財務省も努力をされています。結構分かりやすく、我々に国の予算の状況を明示していると思います。ですので、一度、財務省のホームページなどを実際に当たられると理解が深まるかと思います。

１．歳出について

では、中身に入っていきますが、財政とは、国や地方公共団体の経済活動をいいます。私たちの生活にとって必要であっても、利潤を追い求める民間の経済活動では生み出せないサービスや施設というものを提供しています。
で、国会で決められた予算により、1年間の国の支出である歳出の内訳、つまり税金の使いみちが決まります。ですので、この歳出の内容は、国民の重大関心事になります。