国民医療費の動向 社会福祉士国家試験第34回向け 保健医療サービス
今回は、社会福祉士国家試験の第34回向けに、国民医療費の動向を確認しておきます。
なお、この記事の内容は、国家試験の過去問を解くために、最低限必要な知識を得ることを目的に作成したものです。それ以上の知識を学習したいという方は、ユーチューブの榊原尚之のチャンネルにアップされている動画を視聴していただくか、過去問の知識に限定しない完全編をご覧ください。
それでは、内容に入っていきます。
まず医療費の動向については、一定間隔で必ず出題されていますので、確認をするようにしておいてください。
今回、厚生労働省による平成30年度の国民医療費の概況に基づく我が国の医療費について見て行きます。厚生労働省は、毎年「国民医療費」の統計を公表しています。
まず国民医療費というのは、何かを押さえてください。ここに国民医療費とは、その年度内に医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものになります。
で、ここでいう推計費用とは、医療保険制度や公費負担医療制度による給付と患者の一部負担として支払われた医療費を合算したものになります。
過去問チェック
第24回第63問の選択肢では、「国民医療費に関する問題で、患者による一部負担は推計費用に含まれない。」との内容の正誤が問われています。
そうですね。患者による一部負担も推計費用に入っています。よって、この選択肢は誤りになります。
では、ここに国民医療費の範囲はというと、保険診療の対象となる傷病の治療費に限られています。ですから、保険診療の対象とならないものに要した費用や、正常な妊娠・分娩・健康診断・予防接種等、傷病の治療以外の費用は含みません。
国民医療費の範囲は、保険診療の対象となる傷病の治療費に限られているということを、まずは理解しておいてください。
過去問チェック
第24回第63問の選択肢では、「国民医療費に関する問題で、国民医療費は、当該年度の医療機関における傷病の治療と正常な妊娠や分娩等に要する費用を推計したものである。」との内容の正誤が問われています。
そうですね。傷病の治療は含まれますが、傷病ではない、正常な妊娠や分娩等に要する費用は含まれません。よって、この選択肢は誤りになります。
第31回第72問の選択肢では、「日本の公的医療保険の医療費に関する問題で、特定健康診査の費用は、療養の給付の対象外となる。」との内容の正誤が問われています。
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