天下の暴論 韓国は「巨大な湾岸タワマン」である

「あなた、XX氏じゃありませんね。XX氏がタレント的に所属する会社の社長でしょ!」
そういわれた彼は、まるで豆鉄砲を食らったような顔で絶句した。
それから数瞬の後、彼は不自然に胸を反り返らして次の様に言い放った。
「社長がXXなんです」
なんと、その社長氏は公然とした嘘で開き直ってきたのだ。
 
湾岸タワマンに関する討論的なイベントを開催するから、否定派として参加して欲しいという依頼が某メディアからあったのは、その出来事のひと月ほど前。
私は公開で行う討論に意味があるとは思わないが、メディアに呼ばれればよほどのことがない限り断らないようにしている。
だから、その日もホイホイと出かけたのだが‥討論の相手である肯定派として予め知らされていたのは、ネット上でのインフルエンサーであるXX氏。しかし、収録スタジオに登場したのはまるで別人だった。
こっちはそんなイベントなど半ばどうでもいいと思っているのでそのまま収録が始まったが、XX氏を名乗るお方のトークが立て板に水。十分に準備をしてこられたのだろう。こっちは行き当たりばったりで適当に答えていた。
討論開始20分ほどで気が付いた。
(こいつは確かXXの所属するイベント会社の社長だ)
ネットにはXX氏の所属する会社のオフィシャルサイトが公開されている。ただXX氏がネット上で実名はおろか顔も出していないのをいいことに、社長が「代役」で登場していたのである。XX氏は本人の顔が知られていないので、私もメディアもカンタンに騙せると思ったのか。
あとでそのメディアの関係者に聞いたところでは、他の記事などで取材に対応していたのはすべてその「代役」社長であったらしい。
 
私は筆名である「榊淳司」としてジャーナリズム活動を始めて約15年。当初からタワマン(20階以上の超高層マンション)については、様々な理由から否定的な見解をメディアに出してきた。特に湾岸エリアに所在するタワマンについては、かなり辛辣に評価した。
2019年には集英社新書として「限界のタワーマンション」という著作を世に問うた。
その間、私の言論が気に入らないのだろう誰かから、かなり不愉快な嫌がらせをネットなどを通して数えきれないほど受けている。
それを仕掛けてきたのは、すべて匿名のどなたかである。決して名乗らない卑怯な連中。ただ、湾岸タワマンの住人であろうことは容易に想像がつく。
 
ところで、最近の私は零細なユーチューバーでもある。
4年ほど前にユーチューブ動画配信を手探りで始めた時には、主にマンションや不動産に関する話題を取り上げていた。ただ、日々のニュースから様々な話題に関してコメントしているうちに、私の動画の中でも視聴回数が多い分野があることに気が付いた。それが「韓国」である。
私は韓国の専門家でもなんでもない。言葉が分かるわけでもない。またあの国に友人知人がたくさんいるのでもない。ただ、幼少の頃から朝鮮半島の様々なことに関心があった。
幸い、生家が京都大学の近くの古本屋だった。字が読めるようになった頃から、生家の売り場にあった様々な本を読み漁った。特に朝鮮半島関係の歴史書などを多く読んだ記憶がある。その頃に読んだ朝鮮半島関連の書物は、ほとんどが左翼系学者の書いたものだった。
長じても、やはり朝鮮半島への関心は持ち続けた。目についたニュース記事は必ずチェックしてきた。
30年ほど前に「嫌韓」などという新語が出てきてからは、その類の書物も読んだ。
そんなアマチュアの韓国ウォッチャーが話す朝鮮半島の時事問題を取り上げた動画が、チャンネル内ではそれなりの視聴回数を稼いできたのである。韓国関連の動画はかれこれ2千本以上をユーチューブにアップさせているはずだ。
 
近年の日韓関係をこじらせた大きな事件のひとつが2018年12月に発生した韓国海軍の駆逐艦による海上自衛隊哨戒機に対する「火器管制レーダー照射問題」だ。
これは「照射されていたのがアメリカ軍機であれば、韓国の駆逐艦は撃沈されていたであろう」と、専門家がコメントしていたほど韓国側にハッキリと非がある事件だった。
しかしこの時、韓国側の主張は二転三転する。そして最後にはレーダー照射そのものがなかった、という主張になっていった。日本側が明解なエビデンスを示しているにもかかわらず、真っ向から否定する挙に出たのだ。呆れんばかりの展開だった。
それどころか最近では、韓国の国会で「レーダー照射問題で日本に謝罪を求めたのか」という野党議員の質問に、国防大臣が「5年間努力したが、いまだ謝罪は得ていない」と答弁した、というニュース記事が出ていた。いつの間にか、あの事件は日本側が悪い、ということになっているのだ。嘘も百万回唱えれば本当になる、とはこのことか。
 
明解な証拠を突き付けられているのに、堂々と嘘を主張するメンタリティはちょっと理解しがたい。しかし、韓国人は時にそれを平気でやる、という典型的なケースがこの「火器管制レーダー照射問題」ではないか。
実は日韓関係史を見ていくと「平気で噓をつく」という系統のエピソードには事欠かない。
最大の事案は「竹島」問題だろう。1953年の日本が主権を回復する直前の「占領」期に、韓国が朝鮮戦争中であるにもかかわらず強引に島根県の竹島を占領してしまったのが、この問題の発端。昔も今も、竹島は明解に日本の領土である。
日本は再三、この件について国際司法裁判所の判断に委ねるべく韓国に促しているが、彼らは拒否し続けている。お互いに「この島は我が領土である」というエビデンスを出し合えば、不利な結果を招くことを恐れているのだろう。
彼らの「独島(日本名:竹島)は韓国領」という主張は、基本的に真っ赤な嘘でしかないからだ。

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