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「自主研のススメ」35.活動の再稼働

自主研が長く続かない要因については、以前「自主研の構造的性質」にて紹介しましたとおり、自主研活動は期間の長さと反比例し活動量は低下しがちです。その最大要因は、時間の経過に伴って生じるメンバーの環境の変化。それが自主研の活動量に大きな影響を及ぼします。

こうした活動停滞は、メンバーに生じるものであることから内的要因として捉えていましたが、この数年の間、コロナという外的要因によって、急激に活動が停滞した事例が頻発したように感じています。コロナ前と比較して、Facebookで活動報告を見る機会がガクっと減ったので。

一度冷え切ってしまった心と体で活動を再開するには、相当な熱量が必要となることでしょう。それでも、強い想いで再開したいと考えるのであれば、特に活動を牽引するリーダー達は何をすればいいのか?
今回は、もし僕が再開するのであればどういうステップを踏んでいこうかを考えてみます。

STEP1.コアな仲間に再開の相談

「相談があるんだけど」と声をかけ、語り合う場を設ける。
勿論「また一緒に活動しよう!」と、コアメンバーを口説き落とすことが目的で。

本当だったら飲みながらでも相談したいところ。ただ、ご時世的にお酒が飲めないのであれば、ちょい雰囲気変えてスタバにでも誘おうか。

ここでのポイント、簡単には口説き落とせないってことを予め覚悟しておくこと。恐らく、普通に一度は断られるだろう。それでも、再開したいという強い想いがあれば、何度かチャレンジすればいいかなと。もしくは、どうしても難しそうなら、別の仲間探しに出るも良し。

このあたりは、リーダーとしての資質が試されていると腹を括って口説き落とせるまでステップ踏み続けよう。自主研活動継続の秘訣の一つに、「リーダーの覚悟」というのがあるが、それが今まさに試されているってことで。

STEP2.運営方針の再設定

一緒に再稼働することになったコアな仲間3~4人とで作戦会議。
過去にやっていたやり方を踏襲するか、それともハードル下げて省エネタイプでやるか。声かけはどうするか、各自で周りにいる火がつきそうな職員に声かけようか。講義形式の場合、どういったテーマの話が聞きたいか、どなたに講師を依頼するか・・etc.

この辺りのプロセスは、立ち上げの時と同じような感じ。
なんか、こうして動き始めると最初の立ち上げのときのようにワクワクしてくる(こうして書きながら妄想するだけでもワクワクw)。

運営方針の大転換もアリ

その活動の目的が何なのかにもよるが、ここで一般的な学習会から思いっきり舵を切るって選択肢も検討してみたい。

組織内での活動にこだわらず地域住民と一緒になって学ぶ場を設けたり(職員の参加ハードルは高まるけれど、得られる人脈・経験・知識は格段に広がる)、または負荷軽減に力点おいて単なる”対話の場”を設けたり(必要となる負荷は、「いつ開催するかアナウンスする」「会議室の鍵をあける」くらい)といった手法もある。そんな一般的な組織内型学習会の枠組み以外の選択肢も検討の対象としよう。

なお、活動再開ということは、元々活動していたときの経験値がある=これから始める全くの素人ではないので、これまでの経験を振り返りつつ、活動の目的を再認識して活動方針を定めることができる。

参考までに、僕は病院に異動し、そこで立ち上げた活動は「対話の場」としている。その理由は、運営上の負荷軽減というのもあるが、同じ院内で他部署の状況が見えると日頃の仕事で連携が取りやすくなり効果が大きい(相手への配慮の質が向上する!)ということと、参加メンバーがこの先病院を背負っていくというメンタル面での向上を狙って。そのため、オンとオフの中間的な位置づけとなっている。

ここまでが、僕が庁内で活動を再開するとしたら踏むだろうステップ。
うん、やろうと思えばフツーに再開できるんじゃねって感じ。要は「自分がやりたいかどうか」ってことに尽きるのだろうと、改めて感じる。

キッカケが欲しい!

「活動は再開したいけど、何か一歩踏み出すキッカケが欲しい」ということもあるかも知れません。これに関して思いついたのは、「レンタル二郎食べる人」の清水くん。「ラーメン二郎を食べたいけど一人じゃ不安だから、誰か一緒に食べて欲しいなぁ」という想いに寄り添い、清水くんは一緒に食べてくれる希有な存在。

そこで思いつきました。自主研を再開したいけど、キッカケや誰か仲間が欲しいと考えている方に対して、僕がその想いに寄り添ってできることがあるんじゃないかと。「レンタル自主研さかかつ」みたいな感じで。

オンラインで企画相談にのるもよし、交通費を負担してもらえれば自主研への参加も、または何かお話するってのもアリ。さらに直接僕でなくとも、自主研つながりで応援してくれそうな近場の方とつなぎ合わせることもできるかも。いずれにしても、活動を再開したいと思っている方の背中をそっと(いや、ぐっと?)押すことができたらいいなと。

どうでしょう?
そんな”きっかけ”の希望がある方いましたら、個別にご連絡ください!

(最後に)
関東自主研サミット実行委員会では、こうした活動再開をメインテーマとしたイベントをGW(5月7日)に開催予定です。こうした悩み抱えている方が集い、語り合えると内発的動機を高めることができるので、こちらもご興味ある方いらっしゃったらご連絡お待ちしてます。

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