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スパンジェンバーグについて

オープン戦打率.500、本塁打4本と打撃が絶好調のスパンジェンバーグについて簡単な経歴と選手としての特徴を書いていきます。



経歴

ここでは、スパンジェンバーグの簡単な経歴を紹介していきます。

国籍 アメリカ合衆国
生年月日 1991年3月16日 29歳
身長 183㎝
体重 89㎏
投球・打席 右投左打
ポジション:二塁手、三塁手、遊撃手、外野手 

サンディエゴ・パドレス(2014~2018)
ミルウォーキー・ブルワーズ(2019)
埼玉西武ライオンズ(2020)

2011年にMLBドラフト1巡目(全体10位)でサンディエゴ・パドレスに指名されプロ入りし、2014年9月1日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビューを飾りました。

2017年には自己最多の129試合に出場し、打率.264本塁打13本46打点11盗塁OPS.723の成績を残しています。

その後は、ミルウォーキー・ブルワーズを経て2019年12月6日に埼玉西武ライオンズと契約しました。


下記を参考にして経歴を書きました


打撃について

ここでは、スパンジェンバーグがどんな打者なのかについて書いていきます。

2017年からホームラン数が増えた

スパンジェンバーグは2017年からホームランの数が増えていますが、その分三振数も増えています。

2014年~2016年までの三年間のMLB成績は142試合に出場し463打席で本塁打数は7本、この三年間のK%は22.6%で2011年~2015年までの5年間のマイナーでの成績は383試合に出場し1707打席でこの間の通算本塁打は13本、K%は17.3%でしたが、2017年~2019年の三年間のMLB成績は277試合に出場し917打席で本塁打数は22本、この間のK%は31.5%でマイナーでの成績は151試合に出場し643打席で本塁打数は19本、K%は23.8%でした。

1本塁打当たりに要する打数は、2014年~2016年のMLB三年間は413打数7本塁打で1本塁打に要する打数は59打数、2011年~2015年でのマイナー成績は1522打数13本塁打で1本塁打に要する打数は117.07打数でした。

2017年~2019年のMLB三年間の成績は837打数22本塁打で1本塁打に要する打数は38.04打数、マイナーでの成績は577打数19本塁打で1本塁打に要する打数は30.37打数です。

本塁打の数が増えた理由はフライレボリューションの流れに乗ってフライを打つように心掛けたことで本塁打数が増えたのだと推測します。

得意なボール苦手なボール

2017年~2019年の直近の3年間の球種別の打撃成績について書いていきます。

ストレート系のボール
2017年 打率.321 長打率.487 K%20.4
2018年 打率.226 長打率.381 K%31.5
2019年 打率.275 長打率.471 K%31.6

2018年の成績は低調ですがその他の年は良い成績を残していますので日本でもストレート系のボールは苦手にしないでしょう。

ブレイキング・ボール系のボール
2017年 打率.143 長打率.188 K%44.4
2018年 打率.243 長打率.378 K%41.1
2019年 打率.147 長打率.240 K%44.1

スライダーやカーブはかなり苦手なようです。

2018年は数字が良くなっていますが、翌年の2019年は再び悪化していますしK%が40%を超えているのは問題です。

オフスピード・ボール系のボール
2017年 打率.246 長打率.443 K%20.6
2018年 打率.250 長打率.288 K%23.1
2019年 打率.300 長打率.300 K%30.0

フォークやチェンジアップに対しては可もなく不可もなくといった感じだと思いますが、日本はフォークを投げる投手が多いので低めの見極めは好成績をのこすために必須でだと思います。


守備走塁について

ここでは、スパンジェンバーグの守備走塁について書いていきます。

守備

スパンジェンバーグは主に二塁手、三塁手、左翼手を守ることができるユーティリティプレイヤーです。

各守備位置の指標はどうなのかについて触れていきたいと思います。

二塁手
2014年 Inn23.0 UZR0.0 UZR/150 6.3
2015年 Inn555.1 UZR0.4 UZR/150 0.7
2016年 Inn108.0 UZR-0.9 UZR/150-13.4
2017年 Inn42.0 UZR-0.3 UZR/150-6.5
2018年 Inn294.0 UZR0.3 UZR/1501.4 2019年 Inn141.0 UZR1.0 UZR/15031.8
 

二塁の守備は下手でなく可もなく不可もなくといった感じで平均的だと思います。

三塁手
2014年 Inn69.0 UZR-1.5 UZR/150-26.9
2015年 Inn131.0 UZR1.7 UZR/15017.5
2017年 Inn766.0 UZR-4.2 UZR/150-7.2
2018年 Inn293.2 UZR0.1 UZR/1500.2
2019年 Inn39.0 UZR1.0 UZR/15031.8

2015年と2017年にマイナスを記録しているので三塁を守るのは少し危うさがあると思います。

左翼手
2014年 Inn25.1 UZR-1.3 UZR/150-99.1
2015年 Inn2.0 UZR-0.3 UZR/150-44.1
2017年 Inn206.0 UZR-1.1 UZR/150-6.6
2018年 Inn35.0 UZR-0.6 UZR/150-61.1
2019年 Inn28.0 UZR-0.0 UZR/1505.1

内野に比べ守備機会が少ないことも影響しているのか数値は良くないです。

走塁

スパンジェンバーは昨年SprintSpeedという指標でMLB平均のおよそ秒速27フィートを上回る秒速29.0を記録している俊足の持ち主です。

MLB通算の盗塁数は34で盗塁成功率77.2%、マイナーでの通算盗塁数は142で盗塁成功率は76.3%を記録しています。

UBRとwSBという指標でどれだけ貢献しているか見ていきます。
(wSBは盗塁での貢献度を得点換算したものでUBRは盗塁以外のベースランニング能力を得点換算したもの)

UBRとwSB
2014年 UBR0.1 wSB0.0
2015年 UBR3.0 wSB0.1
2016年 UBR0.9 wSB0.2
2017年 UBR2.5 wSB0.6
2018年 UBR2.0 wSB0.6
2019年 UBR‐0.3 wSB0.6 

マイナスを記録している年もありますが盗塁やベースランニングが上手くちゃんと得点を生み出すことができています。


まとめ

簡単にスパンジェンバーグという選手をまとめると長打を打つ能力はあるけど三振が多く、内外野を守る器用さはあるけど守備能力は平均的またはやや下手で、足が速く走塁で得点を生み出せる選手といった感じの選手です。

穴はありますけど、起用法次第では十分な戦力になると思いますので、下位で自由に打たせるか、たまに1番を打たせるのも面白いかもしれません。

個人的には、以前在籍していたボカチカと同じくらいの成績は残せると思っています。

以上で終わります。

お付き合いいただきありがとうございました。




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