【第八話】2020年夏、ゆかた会の開催は如何に｜しがない勤め人、国立文楽劇場で藤娘を舞う
ゆかた会の開催をするか否かは、ギリギリまで決まらなかった
さて、黒髪。
春からオンライン稽古とリアル対面稽古を重ねること数ヶ月、
そろそろゆかた会（夏のおさらい会）が視野に入ってき・・・
「うーん、どないかなー、どないしよかなー」
悩ましげなおっしょはん。
2020年夏。緊急事態宣言は解除されたものの、まだまだ予断を許さない状況。
文化芸能系イベントはすべからく中止・延期・無観客配信の嵐であった。
そして8月中旬。
「来月やります！ただし無観客！配信はしません」
なるほど、門人（お稽古に来ている人）だけでひそやかにささやかに。
それもまたよきかな。
では、えーと、お、お楽しみの、う、う・・・
「打ち上げもなしです！会食ダメ！かわりに、おいしいお弁当を持って帰ってもらいます〜」
我らが東京稽古場のゆかた会は例年、神楽坂の老舗うなぎ屋さんの大広間で開催される。
家族や友達を招いての、アットホームな会。
終了後、門人達はそのまま打ち上げに突入！ウェーイ！
我々はおいしいうなぎとビール、仲間との語らいを楽しみに、
その日までお稽古を頑張るしかけである。
（アメとムチ？）
なので少々残念ではあるが、開催は喜ばしい！
「お弁当、ご家族の分も追加でどうぞ〜」
せやな、うなぎ屋さんも今、大変だもんな。
ほな、うちはお弁当ふたつで！
（おっしょはん、商売上手・・・）
さて当日。
↑間奏のええとこ
↑〽︎ゆかし、懐かし・・・。よっこらせ、とならないように、しれっと座って立って。
黒髪、なんとかカタチになりました。なったと思う…
そしてお弁当。おいしゅうございました！
↑写真が下手やな。もっとふわっとツヤっとして、いいにおいがしてたんや・・・
さっすが老舗、うなぎはもとより白いご飯も漬物もおいしーい！
と、食べ進めてびっくり、うなぎが2段！
そういえば木の折詰だ。こ、高級な・・・
しがない勤め人、こんなん食べてええんかな？
かくして、2020年の夏は過ぎていったのでした。
（藤娘どこいったんや・・・？）
（続く）
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