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仕事=辛いもの

昭和世代の日本人の感覚として、仕事=大変なこと、きつい、責任が伴う、などのイメージが強いのではないだろうか。

私はこの妙に仕事を神格化することにずっと違和感を感じてきた。

「仕事なんだから・・・仕方無い。」

ドラマなんかで良く聞くセリフのようだが、昭和の時代は当たり前のように使われていたと思う。

昨今では時代の変化に伴いこの感覚は減ってきている気がする。

結局裕福な時代になったということなのだろう。

且つて人々は、人並みの生活を送る事が目的ではなかっただろうか。

それなりに不自由なく人並みにご飯が食べられて、必要なものが買えて、子供が養っていける。

その水準に達するために、昭和時代の人々はやりたくなかろうが、辛かろうが企業などの比較的強い存在(法人は人なので人のように表現する)にしがみついたのだと思う。

だが時代は変わって、人並みの生活を送る事は誰しもそれほど難しくない時代になった。

人並み以上の贅沢も、以前ほど大変ではなくなった。

誰しも10万以上するスマホを所持し、時には居酒屋で酒を飲み、子供は塾に通い、海外へも旅行が出来るようになった。

そうなってくると、企業にしがみついたり、我慢して辛い仕事に耐えるといった事が悪とされる風潮が強くなってくる。

実は昭和生まれのくせに私は、この仕事=辛い といった昭和の風潮に昔から違和感を持っていた。

なぜかは判らないが、私自身の考え方のベースが「人の一生」というものをベースにしていたからではないかと思う。

生き物ベースで考えれば、死なない事や子孫を残す事が人生の目標になってくるが、人の一生と考えた場合に死ぬ時に笑って死ねるというような事が目標になってくると私自身は考えていた。

死ぬ時に笑って死ねるというのは映画のようにドラマチックな人生のエンディングはそれなりにハッピーエンドにならないといけないということである。

そうすると昭和の仕事=辛かろうが、やりたくなかろうが、やらなければならない(続けなければならない)というような風潮に違和感を感じてしまうのだ。

辛いことをやりたくないというのとはちょっと違う。

あくまで私個人の場合だが、「笑って死ねる」という最終目標のために必要であればやるべきだし、これでは死ぬ時に後悔しそうだなと思うならやらないというだけなのである。

考え方は人それぞれなので私個人の考え方を押し付けるつもりは毛頭ない。

一つの考え方として面白がって貰えればそれで良いと思う。

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