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ゴミ拾いでモノ作り

2023年4月9日 野川

暮らすことと作ることをもっとつなげられないかと思うようになって、もうずいぶん経ちますが、その中で「ゴミ」はずっと引っかかっているものでした。
「ゴミ」って、生き物の中で人間しか作っていないのではないか。細かく言うと、自然循環しない廃棄物を作ってるのは、人間だけ?「ゴミ」をテーマにして何か物作りしたい。でも、作品のためにではなく、暮らしの中の表現が作品になったりできたら…
…とか、いろいろ考えてばかりだったので、勢いで川でゴミ拾いをして、試しにそのゴミで何か作ってみる。ということを、子どもや知人と一緒にやってみました。
私の家族、作り手仲間のはかたてつやさん、鈴木沙織さん、途中でデコボーカルご家族も見学、そんな人たちでわいわいゴミ拾いをはじめました。試しにやってみたのは、多摩川の支流、野川です。

長靴、ビニール手袋、トング、バケツ、それぞれの準備をして、川に入って行きます。野川の上流で、小さな流れなので、危険も少ないところです。
子どもたちも、ジャブジャブ川に入って「もう見つけた!」「こんなの落ちてる」「誰が捨てたのかなあ」「風で飛んできたんだよ」と楽しそう。

いざはじめてみると、本当によごれた色褪せたビニールや包装紙、何か作るには、あまりにボロボロなものが半分以上。
そんな中、缶やビン、ペットボトル、なんの部品だろうというようないろんな形のパーツ、DVDの束、ボール、人形、看板片、ゴミの中にザリガニが住んでいたり…意外なものが出てくるたびに「これはきっとこうやってゴミになったんだ」とか「これは忘れものじゃない?」とか、思った以上に想像が膨らみ、話はつきませんでした。
1~2時間ゴミを拾って、あっというまに夕方近く、ゴミの中から何か作れそうな素材を取り上げて、洗ったりして汚れを落とし、その場でそれぞれ思いつくものを作ってみました。

素材を洗うのが少し大変でしたが、作り始めたら30分くらいで、いろんな生き物ができました。

拾ったゴミは持ち帰り、家庭ゴミに分別して捨てました。
作品も、その場でまたゴミになってしまいましたが、ゴミを拾うだけで、小さいながらいろいろな発見があり、いろいろな想像が膨らみました。

やってみて分かること、たくさんありました。こうして動きながら「ゴミ」についてもっと考えたり、何か行動や表現に繋がればと思います。
こうして、遊びくらいの感覚で、もう何度かやってみて、また次を考えていきたいです。