見出し画像

4/9は「子宮の日」“子宮頸がん”を予防する日です。検診ガイドラインに追加された「HPV検査」ってなに?受けた方がいいの?にお答えします。

4月9日は「#子宮の日」
#子宮頸がん を予防する日です。
私はがん検診では残念ながら異常は見つけられず、28歳で子宮頸がんに進行した状態で診断を受けました。


子宮頸がんとは

子宮頸がんは、日本では1年間に約11,000人が診断されます。
子宮頸がんと診断される人は20歳代後半から増加して、40歳代でピークを迎え、その後横ばいになります。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)の感染が関連しています。HPVは、子宮頸がんなどを引き起こすウイルスですが、HPV感染者のほとんどは一過性の感染で、2から3年以内に感染が自然消失します。ごく一部で感染が持続し、数年から数10年の長い時間をかけて、前がん病変(異形成)を経て、子宮頸がんになります。
軽度の前がん病変の80%はがんに進展せず、一部は自然に消えてなくなります。早期の子宮頸がんでは、自覚症状がほとんどありません。
 


10年ぶりに更新された子宮頸がん検診ガイドラインの内容のうち、推奨グレードAのものはこちらになります!

20歳~69歳の女性はがん検診(細胞診)を2年毎に必ず受けましょう!
〇30歳~60歳の女性は5年毎の #HPV検査 も推奨されました!(新規項目✨)


検査の解説は以下のとおりです。

細胞診

子宮頸部(子宮の入り口)を、先にブラシのついた専用の器具で擦って細胞を採り、異常な細胞を顕微鏡で調べる検査です。前がん病変と子宮頸がんを発見できます。


HPV検査

細胞診と同様に子宮頸部から専用器具で採取しHPV-DNAを検出することで感染しているかどうかを調べる検査です。 


HPV検査のメリットは、検診間隔を5年に拡大させることであり、検診間隔の順守が重要です。

HPV検査は発がんの引き金となる感染をみる検査で陽性となった方に対しては長期的な経過観察が必要ですが、まだ国内統一の経過観察法・診療体制は確立されておらず、医療機関ごとに対応は様々です。

令和元年度厚生労働科学研究費「わが国の子宮頸がん検診におけるHPV検査導入の問題点と具体的な運用方法の検討」班において最適な経過観察法を検討中です。

1日も早く、具体的な運用方法が決まり、導入されますように願っています!
独自の予算がついてHPV検査の助成を行う自治体もありますので、私も区に働き掛けてまいります。

また、検診は早期発見を可能にするだけで病気になること自体を予防することはできません。
そのためには多くの方がHPVワクチンを接種する必要があります。

HPVワクチンに関してはまた別の記事で解説しますね!


浸潤がん(進行)での発見では、子宮や卵巣を摘出しなければならなくなります。
それは避けたいし、減らしたいのです!



子宮頸がん検診ガイドラインについて、詳しく知りたい方はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
科学的根拠に基づくわが国の子宮頸がん検診を提言する
「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」更新版公開

2020年7月29日
国立研究開発法人国立がん研究センター
https://t.co/6WxfvX7PJh

#子宮頸がん検診ガイドライン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?