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[雑記] P&Gの歯磨き粉とバーチャル特許表示(米国)

こんにちは! 特許調査の仕事をしてます、酒井と申します。今日は「P&Gの歯磨き粉とバーチャル特許表示(35 U.S. Code § 287)」について書きます。雑記です。

みなさん、歯磨き粉はどんなのを使ってますか?
私はほぼ毎回、新しいのを取っかえ引っかえする派です。
つまり・・・毎回決め手に欠ける感じなんですが(汗)
現在進行形で使っているのはこちらです。

P&Gの「クレスト3Dホワイト」です。
ちなみに iHerb (アイハーブ) の 歯磨き粉 > ホワイトニング ランキング
見つけて買いました。iHerbのランキングでたくさんコメントがついてる商品には、ハズレがない気がします😘
(決してiHerbの回し者ではありません、笑)

そんな話は横に置いておきまして。

先日、Crest 3D WHITE のパッケージを裏返して
何が書いてあるのかな、と説明を目で追っていると

あ?

PG.com/patents ?  
これは、バーチャル特許表示(Patent Marking)のページかな??

・・・ということで、https://www.pg.com/patents/ です

特許表示通知(Patent Marking)

35 U.S.C. § 287(a)に基づき、このウェブサイトは一部のP&G製品が1つ以上の米国特許によって保護されていることを一般に通知します。
情報は定期的に更新されますが、特許で保護されたすべてのP&G製品やP&G製品を保護するすべての特許を一覧表示するものではありません。P&Gは多くの国で特許を所有していますが、このサイトで提供される特許表示情報はアメリカ合衆国にのみ適用されます。

このサイトは法的助言を提供することを意図しておらず、P&Gが持つ法的権利や救済手段を放棄するものではありません。

「バーチャル特許表示」についての解説記事はこちらです
(Open Legal Communityの記事です)

バーチャル特許表示、見聞きしたことはありましたが、
米国の制度でもあり、個人的には実際に目にする機会が少なかったです。
個人輸入の商品パッケージ(今回は歯磨き粉)を見て、
なるほど、向こうではこんな風に印字されているのね、と実感できました。

昔の商品だと、画像のように商品やパッケージに直接特許番号、
もしくは US Pat. PENDING の表示が書かれていましたが
関連特許/意匠が多い場合、書き切れない例もあったんじゃなかろうか・・・?と思うのです。

画像出所:https://spicyip.com/tag/patent-marking

それが、バーチャルの表示ならば、
表示スペースによる制約はなくなりますもんねぇ。

実際に、こちら https://www.pg.com/patents/ のページでは
ブランド順のリストがあって

歯磨き粉の「Crest」もありました。

Crest 3D White、意匠(Design Patent)が2件だけで、個人的には「意外だなー。」「ホワイトニング成分の特許とかないの!?」と感じました。
Toothpasteの特許でカバーされているのか、まだ審査段階なのかもしれませんね。

今回は商品パッケージで偶然見かけた「特許の表示」について書きましたが、もちろん、他の企業も「特許の表示ページ」を作成しています。
下記は https://neustel.com/basics-america-invents-act-aia/virtual-patent-marking/  に掲載されていたページ例です。


P&Gやキンバリークラークなど、身近な製品を多く扱う企業のページは
ブランド別になっていて「あの商品にこの特許」がイメージしやすく
覗いてみるとなかなか楽しかったです。


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