Patent Olympiad(6) - 参加してきました
こんにちは! 特許調査の仕事をしてます、酒井と申します。
今は無事に帰国してます。時差ボケもなしでした!
今日は2023年のPatent Olympiadについて書きます。
9/26の朝配信で使ったスライドをもとに書きますね!
こちら会場写真です。
ミラノ工科大学の講義室で開催でした。
また、後述しますが「オンラインで出題、オンラインで回答提出」スタイルで行われました。
以下、雑談がそこそこ長いので
「本編を早く!」という方は、下記目次より
「Patent Olympiad 3rd (2023)」まで ジャンプをお願いいたします。
大会概要と「おことわり」(問題は載ってません)
画面上には「8分後にスタート」と出ており
定刻になると問題が表示される仕組みです。
同様に、終了時刻になると回答提出ができなくなります。
下記は 前の記事でも触れている内容ですが・・・
Patent Olympiadとは
という特許検索の大会です。
なお、こちらの記事も出題内容には触れません。(すみません)
口頭ではお答えしていますので
もし「出題内容知りたい!」という方がいらしたら
酒井に会った時おたずねくださいね。
ではお待たせしました。本題です。
今年の会場はミラノ工科大学です。
工業デザインや建築が特に有名な 理工系の名門校です。
日本で有名な卒業生としては、関空のターミナルビルを設計した
建築家のレンゾ・ピアノ氏などが挙げられます。
キャンパスは広大・・・でもないですが、それなりの広さがあり
3年前とは別の校舎が会場になりました。
また、Patent OlympiadはCEPIUG(ヨーロッパの検索ユーザー連合会)のイベントと同時開催で、イベント初日朝に行われました。
(初日朝だったことが、のちにハプニングを誘発します・・・)
一駅区間なのに会場に行けない!
私、宿泊していたのが、
下図で言うと「ドモドッソラ駅」の近くでして、
「ミラノ工科大学前駅」からは一駅の場所でした。
「乗換なしなんだし、簡単に行けるでしょうよ」と
すっかり油断していたところ・・・
こちら、左手の写真が問題の「ドモドッソラ駅」です。
複数路線が入っているし、近くにオフィス街(トレトッリ駅)もあって
市民の利用が多い印象の駅ではあるのですが・・・
当日朝「券売機が壊れてる&朝早すぎて駅員さんがいない」という
アクシデント発生!
一駅だから簡単に行けるどころか、PatentOlympiad遅刻の危機です!
これ、電車で行くの無理だな、と
すっぱり切り替えて
UBERタクシーを呼び寄せたのですが・・・あれ?誰か来るんですけど?
すごい見たことある人だー!!!(驚愕)
「見たことある」どころか、私の検索の先生じゃないですか!!
こっちはUBERを呼び寄せ済みなので
駅で「OH・・・」ってなってるナイジェル先生に突然声を掛けて
「一緒に行きませんか?」とお誘いしたんですが
絶対向こうもビックリしたと思います。笑笑
ナイジェル先生、PatentOlympiadの「なかのひと」でもあります。
先生が来れなかったら大変!!あぶなかった・・・
ということで、ようやく本編です。(長々すみません!)
Patent Olympiad 3rd (2023)
2023の概要
全体的には過去2回と共通する点が多かったです。
新しく導入された事柄としては
・回答にWord、Excelファイルが使用された
編集しやすくなったので、個人的には大歓迎です
・顔画像撮影が入った
なりすまし防止策と思われます。公正を期する点では歓迎ですが
システム的な制約なのか「大問を切り替えたら後戻りできない」という
メッセージが出まして、それはちょっぴり困るな、とは思いました。
選択式問題と記述式問題
時間がくると下記のように問題が表示されます。
Startを押すと、顔画像撮影をしてから開始になります。
(パソコンのインカメラで撮ります)
先ほど触れた「大問を切り替えたら後戻りできない」というのは
たとえば「選択式問題を解いてから記述式に移る」として・・・
選択式問題を閉じようとすると
「閉じたらもう戻ってこれませんがよろしいですか?」
と聞かれる、という意味です。
そこで(しぶしぶながら)OK、と答えると
再び顔画像撮影をして、記述式問題をスタートする感じです。
考えるのも暗記も通じない(選択式)
下記は私が「一例としてはこんな感じ」を再現したもので
実際の問題とは異なっているんですが・・・すごい問題ですよね?
何がすごいって
考えてもわからないし、事前に暗記しておくのも無理っぽいです。😅
この手の問題をサクサク(選択式は12問あります)解くなら
たとえば
「各国の出願統計はWIPOにあったなー」とか
「新興国の制度解説は、日本だったら新興国知財情報データバンクだな」
などと「あれはこのへんにあった」という事だけ把握しておいて、
ざくざくと検索していく、というのが最速なんじゃないかな、と思います
いつも愉快な記述式問題
こちら記述式問題の冒頭です。
技術内容はわからないように、モザイクをかけています。
が!
よかったら画像クリックで拡大して、黄色いところ見てください😊
(黄マーカーも酒井が付しました)
マリオとルイージが「夢のある仕事で起業したい!みんなを幸せにする仕事なんだよー!ミラノの街を小さなトラックで走り回るぞ!」
と意気込んでいたところ、Bowser(クッパ大王)の横やりが入る・・・
というお話で始まる出題です。楽しいです!
検索課題は「ないしょ」ではありますが・・・導入の文章通り、
みんなが楽しめて、ミラノでも東京でも、トラック1台で始められそう
そんな商品に関する検索でした。
が
これが難しい!
複雑な商品ではないのに苦しめられましたー!
でも楽しかったです。
解答用紙のWord、Excelこんな感じです。
当たり前ですが、英語で書いて、大会のシステムにアップロードします。
Winners!
皆勤賞なのになかなか入賞できない・・・!(泣笑)
今年も世界の壁と英語の壁は厚かったです。でも楽しかったなー
来年以降も開催されたら
気力体力の許す限り、また参加してみたいです。
次回はCEPIUGの事を書く予定です!
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