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「コミュ力」を整理分解してみましたの①.読解力。心を、空気を、状況を読め!

これの続きです

読解力。言葉や文章から相手の心を読む力。これこそがコミュ力の基本のき!

そもそも相手の言っていることがわからなければ、コミュニケーションなど取りようがない。文字通り、これができなきゃ始まらないわけです。

「Is this a pen?」(これはペンですか?)

「Yes!This is an apple!」(はい!これはリンゴです!)

始まってないですね。

いやいやと馬鹿にされたでしょうが、似たようなことは結構起こりがちだと思います。今回は、私のコミュ力の師匠であるところの齋藤孝先生の書籍をもとに、特に重要だなと思った「読解力の正体」についてまとめてみようと思います。

読解力とは①:語彙力。相手と同じフィールドに立てるだけの基礎知識を身に着けるべし

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これまた一見当然のことのように思えますが、だからこそ軽視しがちなのは語彙力。コミュニケーションをとるためには、「言葉の理解を揃えておく」ことが大事です。

話の途中でとある単語についての理解が食い違っていると、そこから先のコミュニケーションはずれまくりです。また、例えば相手が「当然知っているであろう」と思っている単語をこちらが知らない、とかなると心象も最悪です。重要な会議や相談の前には、ある程度下調べをして、最低限同じフィールドに立てるだけの基礎知識を身に着けておくことは必須、でしょう。

ただ、専門家と話すときなんかは、さすがにそれも難しいので。時には恐れずに質問して、理解を揃えにいくことも大事、です。

読解力とは②:共感力。「相手の言っていること」ではなく、「相手の言いたいこと」を捉える

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自分が発言者になったときのことを考えるとわかりやすいですが、得てして発言者側は、言いたい事すべてを表現できないことが多いです。

なので、「発された言葉」だけをとらえて、それだけを理解・解釈しても、不十分だったり、時には全く違う意図で理解しちゃいます。

上司「その資料、Aさんに共有しといてくれる?」

「わかりました!」と安請してしまいそうですが、実はわからないことだらけです。果たして「その資料」とはどれを、どこまでなのか。「共有」とは、渡すだけでいいのか、Aさんが理解できるように説明しておいてということなのか。いつまでに必要なのか。

もちろん、わからないことは「直接確認しましょう」、というのが原則ですが、いつまでも細かいことを確認してばかりもいられません。状況や立場から読み取れることも多いはずです。上司の立場に立って、上司が「言いたいこと」を考えてみましょう。

・上司はなぜ、Aさんに「共有」しておいてほしいのか?
・どういう状態に持っていけば、上司の目的は果たされるのか?
・上司が自分に期待していることは何か?

例として上司とのコミュニケーションを出しましたが、あらゆるコミュニケーションにおいて、こうした「相手本位」で考えることは非常に重要です。具体的には、

① 発言者の立場
② 発言者の利害
③ 発言者の好き嫌い

を考え抜きましょう。言外の、「本当に言いたいこと」「言いたかったけど言えなかったこと」が見えてくるかもしれません。

読解力とは③:俯瞰力。情報を広くとらえて、要点をつかむ。ズームインとズームアウトを繰り返すべし

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書籍には端的に、

「木だけを見ずに森を見る」

とあります。特定の言葉や一文だけにとらわれず、コミュニケーションを広くとらえるべしとのこと。具体的には、

① 前後の文脈
② 場の空気
③ 発言者のしぐさ、口調

このようなところに情報が詰まっています。

「A案がいいですね」

という発言の後に、

「いや、やっぱりA案じゃなくてB案がいいな」

という発言があったとします。これ、雰囲気次第でとらえ方はいろいろありそうだと思います。本当に「B案がいい」場合。あるいは、どっちかというとB案がいい気がするけど、「どっちもいまいち」な場合。(つまり、別案を望まれている場合)

これを判断するヒントは、例えば発言者のしゃべり方(断定口調だったか、そうでないか)。例えばちりばめられたキーワード(A案を肯定する言葉、B案を支持する言葉、それぞれどんなものがあったか)などです。

それらの情報を無視して、言葉通り「B案でGOだ」と受け取ると、失敗します。

相手の言葉や状況を踏まえた情報を全部テーブルに上げて、俯瞰してみる(ズームアウト)行為と、それらの中から本当に重要なキーワード、結論をを選び取る力(ズームイン)を繰り返しながら、読解につなげることが重要だと、言うことですね。

まとめ:読解力さえ鍛えれば、人ともめないで済む!かもしれない。

子供の頃、「読心術」にあこがれたことはありませんでしたか?まあ、バトルマンガではあんまり優遇されない能力ですが、人の心が読めればもっとうまく立ち回れるのに、と思うことは大人でもありますよね。

これは失敗例

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現実には、超能力的な読心術はもちろん存在しませんが、でもそれをフィクションへのあこがれにしといちゃダメで、普通の、普段の努力として、人の心を読む努力はしないといけない、それが、「読解力を身に着ける」ということなんだと思います。

ここに努力を注げば、対人トラブルも減り、人付き合いも恋愛も家庭生活も、よりうまくゆく、かも、しれません。読む。とにかく読む。

さいごにまとめ。コミュ力その①、読解力とは。

① 語彙力。対話相手と同じフィールドに立つ知識を。
② 共感力。相手の立場から言いたいことを察する。
 ├ 発言者の立場を考える
 ├ 発言者の利害を考える
 └ 発言者の好き嫌いを考える
③ 俯瞰力。情報を広くとらえて要点をつかむ。
 ├ 前後の文脈をつかむ
 ├ 場の空気を読む
 └ 発言者のしぐさ、口調をとらえる

以上です!

コミュ力その②、「反応力」に続きますー

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