襲撃、の夢(2022.7.11)

 少年の僕が家族と、高層ビルに来ていた。
 母と弟は何階かのテナントに用があり、僕ひとりで最上階の展望室まで昇ってきていた。
 眼下に札幌市内を流れる豊平川が見える。赤と白の縞模様の橋が架かっている。
 室内の壁に多数設置されている液晶パネルが、突然、真っ赤になった。展望室の厚いガラス越しなので音量は小さかったが、何かが爆発したような音がして、ビルがびりびりと振動した。
 あの赤と白の橋が壊れて、煙が上がっていた。爆破されたのだろうか。そして、ドローンのようなものが無数に飛んでいるのも見えた。
 軍服らしきものを着た白人男性が、ややためらった後、非常スイッチを押した。警報が鳴り響く。
 展望室にいた人たちが、我れ先に階下へ向かう。エレベーターで下りる人もいたが、避難時に使うものではないことは知っていたので、僕は階段で、と思ったのだが、人が殺到していて、すぐには無理だった。
 ドローンが展望室を銃撃してくることはなかったので、焦らず最後尾について階段を下りていくと、途中に中年男性が倒れていた。
 彼を背負ってようやく一階まで下りていき、手近な椅子に座らせた。
 その様子を、じーっと見ている中年女性が。母かと思ったら違ったのだが、相手の方は僕を知っているようで、ああ良かった良かったと言いながら手を引っ張られた。
 連れて行かれた先に、母と弟がいた。女性は母の知り合いだったようだ。

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