びしょ濡れ、の夢(2022.10.13)

 ○○会館という名前の大きな建物で、ビル管理の仕事をしていた。
 昨日見た天気予報では、降水確率が五〇パーセントだった。雨が降るかもしれないし、降らないかもしれないという微妙な確率だったが、念のために、今日は窓は開けないことにしようと決めて、仕事を始めた。
 結局のところ、一日中、雨が降り続けた。窓を閉めておいて正解だったなと、誰も見ていなかったが、おそらく自慢気な顔をしていたことだろう。
 ところが、隣の部屋に行ってみると、すべての窓が開け放たれていた。数百人は座れそうな大きさの会議室だった。窓も大きい。
 どうやら一日中、開いていたようで、カーテン、窓際の机、イスはびしょ濡れに、床には水が溜まっていた。
 この部屋だけ窓を閉め忘れたのだ。さっきまで得意気だったところを、すっかりくじかれてしまった。誰も見ていなかったが、おそらく泣きそうな顔をしていたことだろう。

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