砂漠になってしまった、の夢(2022.9.1)

 日本中が砂漠になってしまった世界。
 もしかしたら地球全体がそうなのかもしれない。
 人口が激減し、もはや日本という国は成り立っていない。点在する都市国家のようなもので暮らす人々に、自分は日本人であるという意識は残っていたが、交通機関が壊滅しているので都市間の行き来すら滅多に無いのだった。
 自警団が定期的に実施している、都市防壁外への見回りに、僕も参加していた。
 壁沿いに半周ほどしたところで、女性が行き倒れているのを発見した。弱り切ってはいたが、まだ辛うじて息があるので、保護することに。
 乗り物の痕跡が無い。歩いてきたのだろうか。隣の都市まで歩こうなどとは、自殺行為に等しい。生きて辿り着くわけがないのだ。途中まで運ばれた後、放り出されたと考えるのが妥当だろう。何にしろ、余程の事情がありそうだ。

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