UFO大出現、の夢(2022.3.12)

 かかりつけの皮膚科に行くため、自転車で都心に向かっていた。
 気を抜くと放心してしまうほどの晴天。
 真っ青な空を見上げていると、その一部にぼわぼわと何かが湧き出てきた。出来の悪い特撮で消し切れていない何かが映ってしまったような見え方。透明に近いけれど輪郭は確認できる。
 ちょうどその下にある総合病院がすっぽり収まってしまうほど巨大な楕円形の何かが、晴れ渡った空に浮かんでいる。これこそまさに青天の霹靂。
 空中の巨大な楕円形のものといえば、UFOだろう。母船だ。死ぬまでに一度は見てみたいと思ってはいたが、いざ目の前に出てこられると、喜びよりも困惑、恐怖を強く感じた。この後、どうなるのか。
 UFOはピタリと止まっているのではなく、ゆらゆら揺れている。そのうちに何か液体のようなものが流れ出てきた。
 UFOのやや高い位置に、もう一体、同じような形状と大きさのものが現れた。二体は戦闘状態にあり、先に出てきた方が被弾したのだろうか。
 母艦から小型UFOが出てきた。大きさは両手で抱えられる程度。抱き枕に例えるには凶悪すぎるし、柔らかくはなさそうだが、サイズはそれくらいだ。形はコウイカという種類のイカが短い足をひとまとめにしたような流線形。見た目通り高速で飛び交っている。
 やがて小型UFOは上空から高度を下げて僕の目の前に。猛スピードで接近、いや、気が付けば貫通していた。
 薄れ行く意識の中で、何かが語りかけてくる。要約すれば、うっかりぶつかって殺してしまったので私と融合することで助けてあげよう、というのだ。ハヤタ隊員がウルトラマンになった経緯とそっくりである。
 どう答えたのか分からないが、得体の知れないものと融合するのは御免ですと断りはしなかったらしい。その証拠に、元の体のまま生きている。腹に穴も開いていない。加えて、空を高速で飛べるようになった。何かビームのようなものも放てるらしい。
 せっかく助けてもらったので、落とされそうな方のUFOに加勢することに。
 

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