骨盤の歪みと出産の関係

骨盤が歪んでいると出産に影響するのかを調べた研究があったので、それを前提に考察してみます。

歪んでいるほど逆子で経膣分娩ができた研究

この研究では、骨盤が非対称の場合の逆子の分娩への影響を調べました。
結果は歪んでいるほど骨盤位で経膣分娩率が高かったというものでした。

歪みの評価

論文の中では歪みという言葉ではなく、非対称という言葉が使われています。
正期骨盤位の出産前にコンピューター断層撮影による骨盤計測をして斜径の長さを計測し、1cm以上の場合を非対称骨盤群、1cm未満を対象骨盤群としました。

考察

ここでは逆子(骨盤位)を対象にしていて、逆子じゃない妊婦は対象にしていません。歪みと妊婦の関係を調べてみましたが、歪みと出産の関連を調べた研究は出てきませんでした。
ですが、骨盤の歪みと妊婦との関係を調べた論文はありました。
経産婦は前棘間径は正の相関関係、後棘間径は負の相関関係が見られた。腰痛を自覚している人は、無い人と比べて有意にBMIが高く、骨盤の開き度が大きかった。など他にも骨盤に関わるものを調べられていました。とても面白い研究でした。

「逆子じゃない場合はこう、なのに逆子の場合は骨盤が歪んでいると経膣分娩率が向上する。だから、〇〇だと考察できる。」とするべきなんですが、比較対象の逆子じゃない場合がわからないので、今ある情報から考察します。

今回の論文を見て思ったのは、リラキシンが働き骨盤が開けば開くほど逆子のまま出産しやすいということかなと思います。いわゆる安産型と言われるような骨盤が大きかったり広い人、骨盤がしっかり開いている人は逆子でも産めるということだと思います。なら、逆子じゃない場合も産みやすいかなと思います。

これから産もうというタイミングで帝王切開か経膣分娩を選択する時の参考に調べられた研究です。直前に骨盤がしっかり開いていれば、逆子のまま経膣分娩をしても大丈夫そう。そういう結果があるなら逆子じゃない場合は出産がよりスムーズになりそう。と現状は考えています。

考察というより、ほぼ憶測に近いです。また新しい文献が見つかり次第更新します。

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