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有機畜産JAS認定牛 ジビーフ

日本国内で有機畜産JAS基準を満たし認定されている牧場は3牧場しかありません。そのひとつがジビーフが育つ駒谷牧場です。

世界から見れば日本の有機畜産はかなり遅れています。人々の関心は高くても実現できない現状もありますが、コロナ後は、食に対する考え方も大きく変わるだろうと予測されます。健康と安全はもっと奥深く、情報はネットやテレビからではなく信頼できる人から直接聞くことが望ましいでしょう。

ジビーフですが、毎月一頭の出荷なので年間12頭です。よく幻の○○牛というキャッチコピーを見かけますが、その大半が毎月100頭とか200頭出荷しています。ジビーフのほうが出荷数少なく、さらに東海大学のあか牛のほうがもっと少ないです。そもそも幻だったらこの世に存在しないわけだしね。ツチノコじゃあるまいし。

有機畜産JAS基準をクリアするには舎飼の畜産では障壁があります。

①飼料は主に有機の飼料を与える。
②野外への放牧など、ストレスを与えずに飼育する。
③抗生物質等を病気の予防目的で使用しない。
④遺伝子組換え技術を使用しない。

このように有機畜産は環境と調和のとれた生産活動であることが原則なんです。しかし、現状は狭い牛舎で海外の飼料に依存するしかないのです。だからといって舎飼や輸入飼料がダメというのではなく、僕の扱いの中でも和牛はそこに属しますから、生産者や枝肉を目利きするのです。このあたりは社員教育でやっている「疑う」という分野になりますので機会があれば書きたいと思います。

さて、毎度毎度、口下手なので書き出すと長くなってしまうのですが、5月11日に屠畜したジビーフ「しげる」。部位ごとに仕上がるスピードが違いますので、シェフに合わせた部位を選んでお送りしています。赤身の肉が好きな方にはたまりませんね。

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