PTA広報紙おせっかいマニュアル〜 2. 年間の発行計画を立てる
学校の1年間の行事とPTAの1年間の行事をチェックする
コンセプトが決まったら、発行計画をつくります。基本的には1号あたり8ページ、年に3、4回発行というのがスタンダードかと思います。
ただし、この点も見直しても良いと思います。
参考までに、こちらも私たちが過去2年の発行した内容について記します。
平成29年度 発行内容
7月中旬(12P)教職員紹介/委員会紹介/ニュース
10月末(8P)修学旅行/PTA社会見学/ニュース/運動会
12月中旬 (8P+ふろく) PTAイベント/広報紹介/ニュース/すごろく
3月中旬(8P) 卒業生による黒板アート/PTA本部座談会/ニュース
平成30年度 発行内容
5月末 (6P) 教職員紹介/委員会紹介/1年間の予定、時間割
7月中旬 (12P) 連載4本/ニュース/夏休みのおすすめ
9月中旬 (4P) 運動会直前特集・応援団/運動会コーデ
12月中旬 (12P) 運動会/PTAイベント/連載4本/ニュース
3月中旬 (8P) 卒業生による黒板アート/PTA質問/連載3本/ニュース
平成29年度は、前年度を踏襲したオーソドックスな発行計画としました。3月に広報委員が決まってから、実質的に5月の連休明けから活動をスタートとなっているので、夏休み前に教職員の紹介を載せています。
しかし、教職員の紹介はなるべく早く発行したほが良いだろうということで、翌年の平成30年度の初号は5月末に発行しました。ただし、ページ数は少なめで構成しました。2年連続で広報委員を担当することがわかっていたので、新学期より前から準備を進め、スムーズに作成することができました。
平成30年度は、コンセプトの章でも述べましたが、「参加意向を高める」という目的のため、すべて事前に伝える情報として例年とは異なる発行となったため、学校行事との兼ね合いから5回の発行となりました。デザインは前年度のものを流用したこともあり、これは2年連続で担当したから実現できたということもいえますが、実感としては、5回発行した平成30年度より4回発行の平成29年度のほうが忙しかったように思えます。
平成30年度がスムーズに運営できたという要因のひとつが、連載記事を4本展開したということがあると思います。おそらく4回の発行であれば、もっと作業量は少なく、楽にできたと思います。なぜ、連載を展開すれば楽になるか、という点はのちほどまとめたいと思います。
予算をチェックする
発行回数、ページ数については予算との兼ね合いもあります。印刷物として発行するのであれば、1号あたりの予算を確認しましょう。そのうえで発行する記事の内容、取材対象などを検討するのが良いと思います。
なお、広報紙の制作・印刷についての予算例を下記に記します。ご参考までに。
自分たちでデザイン作業を行い、ネットの印刷を使用する
ネット印刷(「ラクスル」や「プリントパック」など) を使用する場合の予算、メリット、デメリットをご紹介します。
※平成29年度と平成30年度のPTA広報紙で活用しました。価格は最新のものではありません。
「ラクスル」は納期によって金額が変動します。上記は「7営業日後の発送」というプランです。また、あらかじめ中綴じのホチキス留めで納品されるので、仕分けの手間も省くことができました。
メリット:
納期に余裕があればもっともコストがかからない
入稿データの作り方などを覚えれば、入稿作業時間はすぐに終了
納期を遅れたことがない
時間によってチャットでの相談も可能
制作するデータはPowerPoint、Wordも可能
マイページや操作方法が使いやすい
デメリット:
色校正(試し刷り)ができない
仕上がりの色が明るかったり、暗かったりする
部数の単位が細かく設定できない
データ入稿の知識が若干必要
自分たちでデザイン作業を行い、印刷会社に印刷をお願いする
これは正確な数字ではなく、一般的な相場です。
メリット:
(印刷会社によっては)技術的なアドバイスをくれる
場合によっては色校正(試し刷り)ができるため、色の具合などの修正も対応してもらえる。
デメリット:
年4回出すためには予算との兼ね合いが難しい。
印刷会社との打ち合わせなどが必要
デザインも印刷も、印刷会社にお願いする
これは正確な数字ではなく、一般的な相場です。
メリット:
原稿や写真素材のお渡しと打ち合わせで進行できるため、広報委員の負担が少ない
場合によっては色校正(試し刷り)ができるため、色の具合などの修正も対応してもらえる。
デメリット:
年4回出すためには予算との兼ね合いが難しい。
デザインのイメージなどをあらかじめ打ち合わせでしっかりとする必要がある。(出来上がってからイメージが違っても修正できないなど)
連載モノは効率的
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