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PTA広報紙おせっかいマニュアル 〜 1. コンセプトをつくる


PTA広報紙とは

 PTA広報紙は、PTA活動の広報という役目を担います。(PTAってそもそも何?というのは割愛します。ネットで調べると詳しく解説されていると思います。)

 PTA広報紙は、PTA会員(一般の保護者)や地域の皆さまなどに向けて、PTAがどのように活動しているかを伝えることがその使命と考えています。

 PTA広報紙とは、本部の活動、各委員会の活動、PTA主催の行事などを中心に広報活動を行うことが主目的と考えてよいでしょう。

 とはいえ、PTA会員が広報紙に求めるものをアンケートを行うと、

・学校での子どもたちの様子を見たい
・運動会や学習発表会などで活躍するわが子の写真を見たい

といった要望が多いというのが実情です。

 学校の様子などは学校から発行される「学校だより」がその役割を担当しています。授業の様子や、各学年ごとのイベント、行事など学校の運営についての情報は「学校だより」に掲載されているので、PTA広報紙ではそういった記事を扱うべきではないと考えます。

 PTAは、すべての児童のために、Parent(親)、Teacher (教職員)が行うボランティア活動です。もちろん、その中に学校行事が含まれることもあると思いますし、教職員ではできないことを代行するということもあるでしょう。

 厳密に区分けすることはできませんが、「学校だより」とは異なる内容を記事とすることや、もしくは同じテーマや行事を扱う場合は、切り口を変えて記事にするなどの工夫を行うことが良いと思います。

だから、コンセプトが必要

 PTA広報紙をつくるための前提条件として、そもそもPTA広報紙とは何か、というお話をしましたが、「すべての児童・生徒のための活動」という観点から考えると「学校だより」も「PTA広報紙」も取り扱う情報に明確な区分けをするのはむずかしいこともあります。

 臨機応変に、その都度、学校やPTA本部と確認したり、さらに、校長先生や教頭先生らとの連携を確認することも必要になると思います。

 ただし、「その都度」や「臨機応変」を毎回やっていくのはとても疲れますし、毎回手探りで取り組むのも非常にしんどいです。

 そこで、そういった「しんどい」の影響をなるべく小さくするために、良い方法があります。

 それは、「コンセプトをつくる」ということです。

 コンセプトといわれても、なかなかよくわからない。そういう人も多いでしょうし、普段の生活においても、また、お仕事の現場においても、コンセプトとはなんだかよくわからないと感じることも多いと思います。

 しかし、そのコンセプトがあるか、ないかによって、PTA広報委員の苦労はだいぶ違ってくると思います。

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