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【Starlight Destiny#58】十五夜・十三夜の夜

母は夕方になると月が見えるベランダに折りたたみの机を広げ、
十五夜には15個、十三夜には13個のお月見団子を作ります。

団子のための粉に少し砂糖を加えてよくこね、その後お湯を沸かし、
丸めた団子を入れて浮き上がってきたら水気を切ります。
次に、奉書紙を三方に敷き、団子を並べます。

さらに、折りたたみの机には
秋にちなんだ果物である柿・栗・梨や
すすきを花瓶に入れ、我が家はお線香も焚くため香炉も置きます。
曾祖父の家が豆腐屋なので、必ず豆腐を一丁置いています。

夕食前、家族全員が順番に月を見て拝み、その後ごはんを食べます。
お月見団子は翌日、甘辛いタレにくぐらせておやつとして食卓のに出るのが楽しみです。
夏の暑さと終わりを実感し、寂しい気持ちもありますが、
あったかい時間に癒されます。

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