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空想紀行文

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2021年5月の記事一覧

詩『蛹星』

詩『蛹星』

永く生きてあればきっと ふやり離れてくのだろう
目をぎゅっとつむる
幾光年を泳ぐ蛙 そのさいごの色をおもって
うつわは焼き上がる
生まれたからには蝶になりたいだなんて考えてしまうよ
皮膚はまだ柔らか
生まれたからには蝶になりたいだなんて考えてしまうよ
皮膚はまだ柔らか
表面張力が打ち負けて ぷるんと溢れてくる歌
思わず本をとじる
冷たさに滲む涙 朝を肺いっぱいに
頂に挑もう君と
頬は解けやすいから

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