#16.『上司に言ってもらう』 ヘタレなオレのエピソード
このnoteは、自分の弱さや恥ずかしい部分を率直に表現し、それを受け入れることができれば、もっと楽に生きられるのではないかとの思いから、100日間書くことにしました。
今日で16日目。
今日のヘタレなオレのエピソードはこちら↓↓
【上司に言ってもらう】
病院で看護師として働いていた時、常勤医ではなく、半年や1-2年でローテーションする医師(レジデントと呼ばれる)と一緒に働くことがあった。
ある日、レジデントの医師が患者さんとの面談を終え、意気揚々とナースステーションに戻ってきた。
「こんな治療方針でいくことにした」と医師が話した。
それを聞いて、『このレジデント、バカなんじゃないのかな』
そう頭に浮かんだ。
これまで患者さんとの会話から得た情報から考えると、そのレジデントが提案する治療の間にズレを感じたからだ。
『きっと患者さんの話を聞いていないのだろう』と思いつつ、「そうなんですね」とレジデントの話を受け入れた。
その後、直接患者さんのところに行って話を聞いてみると、予想通り、「先生は話を聞いてくれなかった」とのこと。自分の思っていることを聞いてもらえず、勝手に治療が決められたという。
レジデントとの会話に不満を持つ患者さんの声を聞き、改めて、そのレジデントの無神経さに怒りを感じた。
そして、患者さんからの話を聞いた後、そのレジデントに話しに行った。
・さっきの会話の内容を確認したこと
・患者さんの実感との間にズレがあると感じたこと
この2点を、軽く伝えたのだが、レジデントは全く気に留めず、「さっきの治療方針でいい」と一点張り。
その後も伝えたが、変わる様子はない。「このレジデント、きっと分からないな」と思い、それ以上の説得を止めた。
ここで諦めるのは、本当にヘタレだと思う。
すぐに伝えるのを諦めてしまう。
その後、レジデントの上司である医師を呼び、レジデントの態度と患者さんの症状の悪化について不満をぶつけた。しかし、「まだ若い医師なので、もう少し時間を」と言われたが、納得できなかった。
結局、患者さんの症状は悪化したが、そのレジデントは自分の間違いに気づかないままだった。何度も上司に訴え、ようやく治療方針が変わり、症状が改善された。
一見、うまくいったように見える。
けど、実際、そのレジデントに直接、自分の感じていることも、患者さんの気持ちも、きちんと話さなかった。しっかり伝える努力をしなかった。
自分が正しいことをしたと思い込もうとしていた。
この傾向は今でも続いている。
自分の気持ちをしっかりと見つめることなく、理解されない悲しさや苦しみ、辛さを感じることを避け、問題の原因を相手にあると決めつける。相手が悪い、相手が無能だ、すべて相手のせいだと考える。怒りを感じて、相手を変えようとする。
自分も未熟な時があったにも関わらず、
このような考え方が最初に浮かび、その感情で行動してしまうことがある。
自分の感情を正直に感じ、それを伝える。押し付けるのではなく、「こんな風に感じてしまったんだ」と伝える。自分の感情を伝える際には、相手を攻撃するのではなく、相手も受け入れやすい形で伝える。相手のことも考える。
本当は、こんな風に伝えたいのに。
けど、その伝える努力を怠ってしまう。相手の気持ちや、相手がなぜその行動をとったのか、まわりがなぜそのような行動をとったのか理解しようとせず、自分の立場から一方的に物事を遮断してしまう。
ヘタレを認めたくなくて、その結果、コミュニケーションがうまくいかなくなる。これが、よく起きてしまう。
関係が近くなればなるほど、その傾向が出てしまう。
自分の願いが叶わない時、ネガティブな感情が湧き上がるのは、これからも避けられないだろう。そして、その時に相手を責める思考が浮かぶのも、避けられないだろう。
しかし、そこで立ち止まらず、責めたくなった時、攻撃したくなった時こそ、「相手はどう感じているのだろう?」「なぜそう行動するのだろう?」と、考えを巡らせることが大切だと、少しずつではあるが、理解し始めている。
今回のエピソードを振り返り、相手を責め、自分の気持ちを見ないで、言葉にせずに人を使ってコントロールしようとしたことに改めて、気づいた。
ヘタレを認めず、正当化することを減らしていきたい。
相手としっかりコミュニケーションをとっていきたい。
少しずつでも、自分の気持ち、相手の気持ち、両方を大切にしたコミュニケーションをとっていきたい。
そう思った。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
残り84本、いろんなヘタレなエピソードを書いていこうと思います。
よかったら、また見てみてください🍀
SAKAMO / 坂本岳之
読んでいただきありがとうございます。もし心に残る言葉があれば、サポートしていただけると嬉しいです。今後も応援を励みに書いていきます。