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無知の知とは言えども

高卒ニート、私の肩書だ。

私の通っていた高校は自称進学校と進学校の間くらいにある、なんとも中途半端な偏差値をした公立高校だった。滑り込みで入学した私は、当初は有名大学に進学する気満々だったし、それが当たり前だと思っていた。もはや4年間、あるいは6年間大学に通う以外の道、専門学校や短大はもちろん、高校卒業後に就職、なんて道があることを知らなかったのだ。

そんな私の自律神経が高校2年生の秋頃、突如どこかへ行ってしまった。そして、躁鬱、とやらになってしまった。そこからは本当に数えるほどしか高校に通わなかった。

高校3年生の冬、受験シーズン真っ只中、私は飛び降り自殺未遂をした。松葉杖で退院する頃には卒業式だった。というか、卒業式なので退院させてくださいって言って退院した。単位もばっちり落としていたが、先生が卒業させてくれた。もう一回3年生をやってもいいと思ったが、浪人することにした。

それでもって予備校の授業初日でもう辞め、今度は首吊り自殺未遂をし、精神科に入院。9月に退院してから再度受験勉強を始めるが、失敗。

2年目の浪人生活、夏を過ぎたあたりから頑張れなくなって、気づいたら受験勉強を辞めていた。

それからはフリーターをし、先月、職業訓練校に合格し、通うことになった。この半年の訓練が終われば、就職、ということになるのだが……

私には知識がない。あるのは"無知の知"だけなのだ。そのことに、ふと気付いた。

何か知識を得たいところだが、何から手をつければ良いのか、どう手をつければ良いのか、それすらわからない。少し前まで、知識を吸収することに力を入れていたのに、なんという様だ、と思いながらも、私は今日も何もせず布団に入るのだ。

とりあえず、職業訓練校で得た知識だけは自分のものにしたい、と思うのであった。

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