コメント_2020-01-15_220301

楽天証券 新春講演会2020に参加してきた話(前編)

今年は初めて楽天証券の新春講演会に参加してきました。楽天証券サイトからの応募で当選者のみの参加とのことですが、誰でも入れちゃう気がしましたね、、(笑)
まぁ、エントランスホールでの広告も兼ねてるので基本的にはそうゆうスタンスなんでしょう。

ただ無料の割にはいろいろ参考になる話が聞けました。

画像1

会場はこんなにいんの!?ぐらいの参加者でメインホールは常にパンパン!年齢層も幅広く、20代から60,70代ぐらいの方までいました。
投資に関する世間の関心も高まっているんだなぁと感じた次第です。

特に竹中平蔵さん、堀古英司さんの講演内容を楽しみにしていたのですが、思っていた以上の内容を話を聞けたので、満足でした。

簡単ですが、内容と所感をまとめましたので、ご参考になれば幸いです。

グローバリズムの崩壊が日本経済にもたらすものとは? (慶應義塾大学名誉教授 竹中平蔵氏)

政治に関しては疎いのですが、さすがに話がお上手で、スライドも特になく話だけで1時間聞き入ってしまいました。簡単に要点と所感だけまとめます。

(1) 個人の資産増強の手法は労働による対価と資産運用による2択しかない

当たり前の話なのかもしれませんが、改めて言われることで資産運用の重要さを感じました。日本国内の個人資産の全体は2000兆円ほどある中でそのうち現金預金の割合は5割超、対し株式投信は立った1割程度。対し米国では個人の預貯金のうち現金預金の割合は1割程度、対し株式投信は5割弱。

いかに日本人が保守的なのかわかりますね。株式投信に対して怖い。ギャンブルだ。という認識が少なからずある現状を払拭しない限り、日本経済の活性化は難しいのかもしれません。

経済を回すためには投資をする。そして自分もメリットを得る。そんな考えが当たり前になる国内となってほしいと思います。

(2) 今後の見通しとして世界経済は緩やかに後退するであろう

世界経済の現状としてアメリカと中国が保護主義にむかっていること。リーマンショックからの緩やかな回復が息切れしだしている。自由貿易、多国間主義、グローバリズムが世界の経済を成長させるが現状それらが崩れている。等を理由に世界経済は緩やかに後退していくとの予想を述べられていました。

IMFの世界経済の見通しに関しても2020年は3.4%と下方修正をしてます。それらを明確とした内容として輸出割合が5割弱をしめるドイツの経済成長率がマイナスになったという事実を強調しておられました。

今まではイケイケどんどんだった中国の経済成長率も9%から6%に下がってきているのでアジアの影響も大きいとのこと。中国の投資の方向が米中貿易摩擦からベトナム、タイなどの東南アジアにむいてきている旨も注視すべき内容かと思います。

その他の講演者の話では米国の名目金利の低さから投資は活性化し、経済成長はまだ続くとの見解もあるなか、どうなっていくのか注視すべきと感じています。世界経済が後退の局面に入ってくるのであれば資産としてREITや国債の割合を増やす策も要検討する必要があると思います。

世界経済における資産のリバランスに関しては以下の書籍が参考になるかと思います。


(3)2020年はスマート(スーパー)シティ創成に向けて国が動き出す年

第四次産業革命のキーワードとしてAI、ロボット、IoT、BIG DATA、Sharing Economyがあげられる中、対応できる企業とできない企業の差がどんどん大きくなっていくとのこと。
そんな中、今年はスーパーシティを作るための法律を国内で施行する動きがあるとのことで、海外では中国における雄安新区やカナダのトロントなどに代表されるように上記のキーワードにおける技術を日本の現在の規制の枠から外れて導入できる都市創造に関して国会で話し合われるだろうとのことでした。

建設業に勤めているとIT関連のこのような話というのはなかなか疎く、だからこそ今年は勉強しようとしているのですが、国が動き出すというのであればいよいよ何かチャンスはないのか。技術を身に着けたうえでビジネスチャンスを探っていく必要があるなと個人的には感じています。

家庭の中の消費財はサブスクで、物がなくなりそうになれば人間が注文する前にリコメンドが来る。電気需要を予測してエネルギーバランスとして最適化を図る。街中を走るバスはすべて自動運転。再配達など不要で家にいるときにだけ宅配が届く。

こんなことが可能な都市ができるのであれば、ぜひ住んでみたいですね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?