#今日の採用サイト_伊藤忠飼料株式会社の新卒採用サイト
伊藤忠飼料株式会社の新卒採用サイト。
冒頭のメッセージでの「みらいのために、わたしにはなにができるだろう?」というのはまさに新卒学生(大学2〜3年生)の皆それぞれが抱えている希望でもあり疑問でもある言葉だ。それを代弁しているところは読み手の共感を得やすく、つかみとしては良いものだと考える。
いかに最大限にリアルを伝えていくか、採用サイトにおける至上命題だ。その答えのヒントがこのサイトにあるのではないかと感じた。それは
・クロストークはトップページに動画で掲載
・プロジェクトストーリーを当時の写真とあわせてインタビュー形式で表現
の2つだ。
クロストークはできる限り人柄がわかる方が良い。それにはテキストよりも動画のほうが効果が高い。1分しか見られなかったとしてもこういう人がいる会社なのかと雰囲気で伝わるからだ。
プロジェクトストーリーはまさに「誌上ドラマ」といった構成だ。丁寧な言葉遣いで書かれているので過剰なドラマチックさは出ていないものの、現場の社員さんがスマホで撮影した写真やその時の泥臭さも感じるお話しが心をつかむ。仕事はキラキラしたものではなく、苦労・苦心といった泥臭さが9割ある(これは私見)。こういったところがむしろ求職者である学生が知りたいところだ。こういったところを見せているのは非常に良いと思う。
コーポレートサイトときちんと連携されている点も大きなポイント。コーポレートサイトと採用サイトが完全に分離されており、本当に同じ会社なの??みたいなところであったり、そもそもリンクされていないケースなんてある。そういった見落とされているケースがある中で、理念や事業領域などはコーポレートサイトとワードの齟齬がなく正しく連携されている。求職者の約9割が自社サイトを見る統計もでていることからこの連携は他社もぜひ行って欲しいところだ。
また、紹介されている社員の方の出演にも注目したい。新卒採用サイトの多くが新卒採用して3年以内の社員が出演しているケースが多い中、90年代前半入社の50代の方も出演されている。これはおそらくではあるが、多様性の意思表示に加えて伊藤忠グループの安定性の表れでもあると推測する。30年働ける会社としての用意があるし、実際に第一線で活躍している社員がいることのアピールにもなっている。
一見簡潔のように見えるが、要点は押さえておりかつ心を動かすポイントは濃密に表現されている。無駄を削ぎ落とした結果、冗長になることなく非常によくまとまっている印象だ。
個人的に惜しいと思うのはファーストビューで一見、採用サイトに見えないのでは?と思ってしまったのだがどうだろうか。
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