見出し画像

【※注意※】新卒選考で人事が一番やりがちなNG行動

※各月はコロナの影響がなく、 3月解禁で行われた場合の目安です。2020年は就活時期が少しずれていると思いますので各企業様の選考段階に当てはめてお考え下さい。

あなたは自分の就活を覚えていますか?
一喜一憂しながら乗り越えたのではないでしょうか?

今回は就活生のメンタルを就活の段階別に見ながら
企業がやってはいけないNG行動とどうすればいいのか、
企業がやるべき行動をご紹介します!

早期

大学3年生向けに夏休み期間にインターンシップを行う企業も多いかと思います。インターンシップに参加し、比較的意識の高い就活生が動いているのがこの時期です。

意識の高い就活生が多いこの時期ですので

「就活何したらいいんだろう・・・」
「ESってどんな漢字に書くんだろう・・・」

といった悩みは少なく、

「すでに本選考が始まっている企業はどこか」
「本命の前に練習出来る企業はないか」

と言ったような悩みが多いです。

▼ ×企業がやってしまうNG行動
・説明兼一次選考会として、説明会と同じ日に面接をしてしまう

これ、完全に「踏み台企業」にされてしまいます。

ESの提出を求めずに、SPIなどのテストを受験させる、というのも要注意です。

なぜなら、就活に意欲のある就活生は、就活には場数が大切であると分かっています。そしてESを書く手間を省けて、練習ができる企業を探しているからです。

優秀な学生が来たから内定を出したけど、うちは滑り止めだった・・・

となるのを防ぐ工夫をしましょう。

〇企業がやるべきこと
・就活が本格化する時期よりも前に、学生と接する機会を設ける
言わずもがな、早期であればあるほど学生の質は高いです。大手が参入して来る前に、優秀な学生と関わる機会を設けておきましょう。

・選考フローを「踏み台」にならないように組む
練習台にならないように、従来のフローをガラッと変える必要はありません。説明会、面接、GDを別々にしたり、面接の質問やGDに自社ならではの内容を少し加えたり、出来るところからやっていきましょう!

・日程を公開しておく
学生と接する機会を増やし、時期も早期に変更しました!
選考フローも見直し、完璧です!

ここまで準備したのに、当日参加人数7人・・・。
意味ないですよね。
そこで重要なのが日程です!

学生側は学校が春休み期間であり、アルバイトをしてる学生が多いです。曜日だけでも決めて公表しておくと、他の企業やアルバイトとのバッティングが少なく、学生側も予定が立てやすいのでお互いにメリットがあります。

ピーク期

いよいよ就活が本格化し、選考が増え、内々定を貰う学生も多くなってきます。

▼ ×企業がやってしまうNG行動
・オフィスカジュアルOK
まず「オフィスカジュアルOK」は学生にとって助かる場合もありますが困るときもあります。

どの程度カジュアルかどうかがわからない場合、そして最終選考や工場見学など通常の選考とは少し違う場合です。

・社用携帯で連絡する
次にやりがちなのは、社用携帯での連絡です。
知らない番号からの電話にはほとんど出てくれません。

そして社用携帯がNGな理由は、ネット上で調べてもどこからかかってきたのか分からないからです。これだけで折り返し率が下がります。

・サイレントお祈りや、「” 後ほど ” ご連絡します」
待っている時間や不安定な時間が長ければ長いほど、人は苦痛を感じます。それが不合格の連絡だとしても、内定の連絡だとしても、です。

特に内定承諾の書類は、たとえ「内定です」と口頭で言われても
書類が届かない期間、学生は不安でいっぱいです。

数日かかるとしても、「いつまでに連絡をするのか」を伝えるだけで学生のストレスは減り、企業への印象も良くなります。

・内定出したら就活をどうするか、を聞く
最後に内定出したら就活をどうするか、を聞くことです。これは言い方によっては「オワハラ」になりかねません。

要注意です!!

〇企業がやるべきこと
・服装の具体例や、社員の普段の写真を添える
服装に関しては、具体的な例を挙げると学生としては参考に出来るので安心です。ブログやSNSをしている企業であれば、そのリンクでも良いでしょう。

ちょっとしたことですが学生の気持ちが分かっているという気遣いを感じ、他社との差をつけられるかもしれません。

・「いつ」「どのように」連絡するかを選考の時点で伝える

連絡に関しては、早いに越したことはありませんが・・・
あなたも、健康診断の結果がいつ連絡がくるか分からないまま、
ドキドキして待つより1週間後の〇日にくるんだ、と分かった方が気持ちの整理がつきませんか?(笑)

それと同じです。

また、連絡がつかなかった時はどうするか
(留守電を入れる、SMSを残すなど)
まで伝えると親切でしょう。

・内定を出した後も、納得できるまで就活することを勧める
そして最後に「納得できるまで就活することを勧める」です。自分の会社が内定を出したのに就活を続けられると他社に行ってしまうのでは!?

という声がたくさん聞こえます。

たしかにその可能性も0ではありません。

しかし、就活生が「オワハラ」だと感じた時点で、「オワハラをしてくるような会社」というレッテルが貼られます。二度とあなたの会社に来ることはないでしょう。

では、「内定もらったけど、まだ悩んでいる企業があるんだよな…
でも絶対言えない」と思っている就活生に対して、

あなたが
「就職は人生の中ですごく大事な決断なんだから、
納得いくまで就活することをおすすめするよ。
その上で自分の会社を選んでくれたなら、
本当に嬉しいし、大歓迎する。」

と言ったらどうでしょう?

就活生のハートを鷲掴みです(笑)

就活生が会社を選ぶ上で大事にしていることとして
どんな時代も関係なく「一緒に働く人がどんな人か」ということが挙がります。

人事として会社のことを考えるのと同時に、
いち人として大事に考えてくれていると
就活生は感じるのではないでしょうか?

また、オワハラをする会社と比べて、「自分の会社に自信がある」
という余裕を感じます。そんな人がいる会社が選ばれないわけがありません!

終期

波乱の選考はある程度落ち着き、就活を終える学生も増えてきた時期です。

・内定を貰って気が抜けた
・大手を蹴ってベンチャーに決めたけど不安になってきた
・口コミを調べてみたら悪いことが書いてあり気にしている

そんな学生も少なくありません。

▼ ×企業がやってしまうNG行動
・内定を出したら、しばらく放ったらかし
NG行動はこれだけです!!内定承諾を受けたからといって油断してはいけません!まだ学生が他のところに目移りするきっかけはたくさんあるのです。

学生の「この企業スゴイ!!良い!!早く働きたい!!」という気持ちのピークは、この時期に持ってきてはダメです。

〇企業がやるべきこと
・内定者との関わりを増やす
とにかく内定者と接する機会を作ってください!食事会でもよし、研修でもよしです!

会う回数が増えるほど、
人はその人やモノに好意を持つ

「単純接触効果」
という恋愛に使われる心理学があります。

内定者との接触回数を増やすことによって、就活時の憧れや気持ちの高ぶりが薄れないようにしましょう。これによって入社前に、社内の情報や社員の雰囲気が分かるので入社後のギャップ、そして
早期離職の可能性も減らすことができます。

学生の「この企業スゴイ!!良い!!早く働きたい!!」という自社への熱は「入社時」にピークにするのが正解です。

内定出しから入社まで、学生の気持ちを高め続けることが大切です。

まとめ

▼企業がやるべきこと
・就活が本格化する時期よりも前に、学生と接する機会を設ける
・選考フローを「踏み台」にならないように組む
・日程を公開しておく
・服装の例や、社員の普段の写真などを添える
・「いつ」「どのように」連絡するかを選考の時点で伝える
・内定を出した後も、納得できるまで就活することを勧める
・内定者との関わりを増やす

最後に、人事担当の人に伝えたいのは

学生は「人事=敵」という思考になっているこという事です。
つまり、「人事は学生の味方ではない」と思っています。

例えば
・会社にとって都合の悪いことは伝えてくれない
・もし辞退したら、他社の人事同士で情報交換するのではないか
・確認したいことがあるけど、いきなり電話で連絡するのは
 とても失礼ではないか

などと考えている学生もいます。

極度の緊張や、先輩や友だちの話に引っ張られてこちらの想像以上にナーバスになっていたり、疑いの気持ちがあるのです。

是非学生の立場に添うことで企業側も学生側も、本気でぶつかることができお互いがマッチする相手と出会える機会になれば良いなと思います。