水民マガジン 水泳 『魚になれ』

『魚になれ』は 水泳界のレジェンド フジヤマのトビウオ 古橋広之進の言葉である
戦後日本の水泳界を牽引し サツマイモを゙食いながら 超人的な練習をこなしたエピソードは有名だ
これをモデルにしたのが 水木しげる先生のカッパの三平に出でくる オナラの推進力で進む泳法だ と思う
わたしの子供時代は サツマイモ イコールおなら というのが ステロタイプ的に信じられていた
それはともかく 水泳を習得するのに大事なのは『魚になる』ことであることは間違いない
太古 魚であったヒトは やがて陸に上がり 四足から二足へと進化した
いや これは進化ではなく 退化である可能性もある
わざわざ 陸に上がって 二本足で歩く必然性は どこにあったのだろうか?
それはそうと 陸で二本足で歩くために 様々な骨格 器官 表皮 などを変化させ その過程で 身体を安全に直立させるための機能を発達させてきた
その中の1つが 抗重力筋である
一方 水中環境と言うのは やや無重力であって 
したがって 魚になるためには 陸上で立位姿勢を保つための筋肉の使い方を いったん 棚上げしなければならない
そのうえで 重力に抗う姿勢を保つにあたって発現する 諸々の安全装置 姿勢反射であったり 頸反射 であったりを外していかなければならないのである
それが 魚になる ということなのだ
なんてことを 古橋広之進が考えていたかどうかは知らないが そういうことだと思う

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